出版社内容情報
死の直前に書きあげた「カオスモーズ」な詩的自伝にして、みずから提唱した「リトルネロ分析」実践の書。ガタリ・インタビューを付す
内容説明
ドゥルーズいわく、「まるでフェリックスが戻ってきたような、あるいはむしろ、いつもここにいたかのようです」。死の直前に書きあげられた「さえずり機械」157の断章、カオスモーズな詩的自伝。
著者等紹介
ガタリ,フェリックス[ガタリ,フェリックス] [Guattari,F´elix]
1930‐1992。パリ近郊ヴィルヌーヴ=レ=サブロン(現ヴィルヌーヴ=ル=ロワ)に生まれ、同ラ・ガレンヌ=コロンブに育つ。哲学者、精神分析家
宇野邦一[ウノクニイチ]
1948年、島根県生まれ。パリ第8大学哲学博士。立教大学名誉教授
松本潤一郎[マツモトジュンイチロウ]
1974年、東京生まれ。立教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。立教大学ランゲージセンター教育講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はすのこ
6
ヘルメスの音楽に近いという感想は逆ポロロッカ現象的。浅田彰の詩的文体に近く、僕はとても楽しめた。ミルプラはガタリの本であることがよく分かる詩的加減。2016/11/06
井蛙
1
テクストそのものが無数のリトルネロを作り出している、そんな本でとてもぼくには手に負えなかった。その分付録の対話は安心しながら読むことができた。しかし、もしかしたらこういった読書体験こそガタリの望んだことなのかもしれない。2017/08/09
Bevel
0
読みながらこんなことを思い出した。小さい頃、父の書棚を見て覚えたカタカナの人名たち。グラムシ、ブルデュー、コルバン、ドゥルーズ、もちろんガタリも。その頃はマリアローザ・ダラ=コスタをマリアとローザの姉妹だと勘違いしていたような気がする。中学生くらいまでガタリとネグリをごちゃ混ぜにしていた。 ガタリこんなこと書くんだって面白くなった。2022/07/27
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