出版社内容情報
戦後イギリス最大の文化思想家の全貌を示す日本独自編集版(全2巻)。「ユートピアとSF」「文学と社会学」ほか本邦初訳15篇、
カルチュラル・スタディーズの祖と目される批評家にして、1950年代末から新自由主義台頭のサッチャー政権時代まで新たなオルタナティヴを提示しつづけたニューレフト運動の論客。テリー・イーグルトンいわく「戦後イギリスが生んだもっとも優れた文化思想家」の全貌を示す日本独自編集版(全2巻完結)。本巻は表題作、「ユートピアとSF」「メトロポリス的知覚とモダニズムの出現」「文学と社会学」ほか本邦初訳15篇、新訳1篇を収録。ジャンルをこえ展開する「文化唯物論」の地平。
全2巻完結(第1巻:共通文化にむけて――文化研究 I 2013年12月刊)
?T 歴史・想像力・コミットメント
想像力の時制
ユートピアとSF
作家――コミットメントとつながり
ライティング、スピーチ、「古典」
?U アヴァンギャルドとモダニズム
メトロポリス的知覚とモダニズムの出現
ブルームズベリー分派
演劇化された社会における演劇
リアリズムの擁護
?V 文学研究と教育
英文学研究の危機
成人教育と社会変化
わがケンブリッジ
走る男を見る
?W 文学と社会
文学と社会学――リュシアン・ゴルドマン追悼
一八四八年のイングランド小説の諸形式
小説における地域と階級
可能性の実践――テリー・イーグルトンとの対話
編者解題
編者あとがき
索引
内容説明
表題作、「ユートピアとSF」「ライティング、スピーチ、“古典”」「メトロポリス的知覚とモダニズムの出現」「演劇化された社会における演劇」「リアリズムの擁護」「文学と社会学」「成人教育と社会変化」ほか本邦初訳14篇、新訳1篇にくわえ死の前年に実施されたイーグルトンとの対話「可能性の実践」を収録。ジャンルの垣根をこえ展開する「文化唯物論」の地平。
目次
1 歴史・想像力・コミットメント(想像力の時制;ユートピアとSF;作家 コミットメントとつながり;ライティング、スピーチ、「古典」)
2 アヴァンギャルドとモダニズム(メトロポリス的知覚とモダニズムの出現;ブルームズベリー分派;演劇化された社会における演劇;リアリズムの擁護)
3 文学研究と教育(英文学研究の危機;成人教育と社会変化;わがケンブリッジ;走る男を見る)
4 文学と社会(文学と社会学 リュシアン・ゴルドマン追悼;一八四八年のイングランド小説の諸形式;小説における地域と階級;可能性の実践 テリー・イーグルトンとの対話)
著者等紹介
ウィリアムズ,レイモンド[ウィリアムズ,レイモンド] [Williams,Raymond]
1921‐88。作家、批評家。1921年、イングランドと境を接するウェールズの小村パンディに生まれる。1939年、奨学生としてケンブリッジ大学トリニティ・コレッジに入学。1941年、休学して陸軍に入隊。戦後ケンブリッジ大学に復学して卒業したのち、1946年から61年まで労働者教育協会(WEA)のもとで成人教育の講師を務める。1961年よりケンブリッジ大学英文学講師、1974年から83年まで同演劇学講座教授。その間イギリス・ニューレフト運動の中心人物のひとりとして社会主義の立場から言論活動に積極的に関わる
川端康雄[カワバタヤスオ]
1955年生まれ。日本女子大学文学部教授。イギリス文学、イギリス文化
遠藤不比人[エンドウフヒト]
1961年生まれ。成蹊大学文学部教授。20世紀イギリス文学、イギリス文化
大貫隆史[オオヌキタカシ]
1974年生まれ。関西学院大学商学部准教授。20世紀イギリスの文化と社会
河野真太郎[コウノシンタロウ]
1974年生まれ。一橋大学大学院商学研究科准教授。20世紀イギリスの文化と社会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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