ノモンハン1939―第二次世界大戦の知られざる始点

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ノモンハン1939―第二次世界大戦の知られざる始点

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  • サイズ B6判/ページ数 312,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622078135
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C1021

出版社内容情報

第二次大戦直前に日ソが戦火を交えたノモンハン事件は単なる極東の一紛争ではない。近年高まる国際的注目の嚆矢である本の日本語版。

第二次世界大戦勃発直前に満蒙国境付近で日ソが戦火を交えたノモンハン事件。近年、この極東の一事件を大戦史の然るべき場所に位置づけようと国際的注目が高まっている。本書は国際シンポジウム「世界史の中のノモンハン」で基調報告を行った研究者による最新の研究。ヒトラーのポーランド侵攻、真珠湾攻撃、モスクワ攻防戦での赤軍の勝利と本事件の関係が今明らかに。

謝 辞 
序 文 
第一章 過去の遺産 
戦争と革命/スターリンの産業革命/日本における恐慌、超国家主義、軍国主義/日ソ関係の悪化
第二章 世界の状況
ファシズムの脅威の出現と人民戦線・統一戦線/乾岔子島事件/日中戦争/ドイツと日本/西側民主主義国と日本・ドイツ・ソ連の関係/マドリードとミュンヘン――西欧における統一戦線の失敗/スターリン、徒手空拳の六カ月/分岐点/日独軍事同盟の行方
第三章 張鼓峰
幕開け/戦闘/張鼓峰の意味
第四章 ノモンハン――序曲
背景/関東軍の姿勢/紛争の発生/五月二八日の戦闘
第五章 ノモンハン――限定戦争における戦訓
関東軍の七月攻勢/ジューコフの八月攻勢/脱出行動後の動き
第六章 ノモンハン、不可侵条約、第二次世界大戦の勃発
ノモンハンと不可侵条約/ソ連と日本の緊張緩和
第七章 揺曳するノモンハンの影
戦訓の選択/ノモンハン、そして真珠湾への道/歴史の分岐点に立って考える/ノモンハンと限定戦争
結 語 
原 注 
解 題 麻田雅文
訳者あとがき
写真一覧
文 献
索 引

内容説明

1939年5月‐9月。ソ連と日本それぞれの傀儡国家であるモンゴルと満洲国の国境をめぐって起きたノモンハン事件は、10万近くの人員と1000もの戦車・航空機を動員、私傷者は3‐4万に及んだ。「事件」と呼ぶにはあまりにも大規模である。結果はソ連・モンゴル軍の勝利に終わり、勝者側主張の国境線にほぼ沿うかたちで決着した。日本陸軍にとって初の本格的近代戦における敗北は、当時つとめて伏せられてきたが、それは極東の一地域で起きた単なる国境紛争ではない。日英米露独の膨大な史料から第二次世界大戦の重要な契機としてとらえ直す世界史のなかのノモンハン。

目次

第1章 過去の遺産
第2章 世界の状況
第3章 張鼓峰
第4章 ノモンハン―序曲
第5章 ノモンハン―限定戦争における戦訓
第6章 ノモンハン、不可侵条約、第二次世界大戦の勃発
第7章 揺曳するノモンハンの影

著者等紹介

ゴールドマン,スチュアート・D.[ゴールドマン,スチュアートD.] [Goldman,Stuart D.]
全米ユーラシア・東ヨーロッパ研究評議会(ワシントンD.C.)在外教授。1979年から2009年までの30年にわたり米国議会図書館議会調査局で専門調査員としてロシアおよびユーラシア地域の政治・軍事情勢の研究に携わる。ジョージタウン大学にてPh.D.を取得。メリーランド州ロックヴィル在住

山岡由美[ヤマオカユミ]
津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。出版社勤務を経て翻訳業に従事

麻田雅文[アサダマサフミ]
2003年学習院大学文学部史学科卒業。2010年北海道大学人文科学研究科歴史地域文化論スラブ社会文化論専修博士課程単位取得後退学。2011年北海道大学より博士(学術)学位取得。2013年より東北大学東北アジア研究センター・教育研究支援者(非常勤研究員)。第8回樫山純三賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

66
ノモンハン事件(というか限定戦争)を当時の国際情勢に位置づけ、特にスターリンがどのように地政学的に考えて対処したかという視点を持った本で、きわめて新鮮。ノモンハン事件そのものの記述はアルヴィン・クックなどに依拠したダイジェスト的なものだが、要を得ていてわかりやすい。しかし本書の白眉はスターリンの戦略的視点にあろう。張鼓峰で抑制的だったのは、ほぼ同時期に始まった日中戦に日本がのめり込むように仕向けるためという見方は目から鱗。確かに日本が中国との戦争に深入りすれば、ソ連への脅威はそれだけ減じる。まさに戦略的。2023/06/11

中年サラリーマン

17
日本がかかえるノモンハンというトラウマと、ノモンハンがロシアを通してヨーロッパに与えた影響を考察する良書。大日本帝国は地球という歴史になにを刻んだのかというくくりで読むと面白いと思う。2014/06/14

だまし売りNo

16
ノモンハン事件は文民統制が明暗を分けたとする。文民統制を徹底したソ連と参謀が精神論根性論で暴走した日本。日本がダメなことは明らかである。しかし、ソ連は代議制民主主義ではなく、文民統制と言えるのか。単なる文官統制ではないか。制服組と背広組の対立のどちらが主導権を握るかという公務員的セクショナリズムに矮小化されかねない。 2021/11/06

Isamash

15
全米ユーラシア・東ヨーロッパ研究評議会在外教授スチュアート・D・ゴールドマン氏2012年出版著作の訳書。ノモンハン事件に関して日本及ぶロシアの両資料から真実に迫った労作。表面的にしか知らなかった自分には物凄く面白かった。本事件前哨戦がスターリンの独ソ不可侵条約締結の決断を促し、敗戦が北方作戦を捨てさせ日本に南方作戦を決断させ英米との衝突を起こした可能性を言及。更に勝利の立役者ジューコフをトップとする軍隊の戦争経験が独ソ戦におけるモスクワ防御ドイツ軍殱滅の一要因と考察。日ソ軍比較で文民統制の必要性も再認識。2021/11/04

Toska

12
再読。戦場での進退にとどまらず、当時の国際情勢を広く視野に入れながらノモンハンの出来事を読み解いた労作。ソ連の外交巧者ぶりもさることながら、日本のダメさ加減が目について仕方がない。「年功序列」と「下剋上」の悪魔合体で意思決定が無茶苦茶になる、という著者の指摘は慧眼と思う。それと、張鼓峰事件に際して軍に武力行使を禁じておきながら、いざ事が起きると「よくやった」と実行者を慰労してしまう昭和天皇。彼の悪い癖だよな。2024/02/27

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