パウル・ツェランと石原吉郎

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622078128
  • NDC分類 941
  • Cコード C1092

出版社内容情報

第二次大戦と強制収容所をくぐり抜け、証言者として戦後を生き延びた二人の詩人。非人間的なものに抗う詩の倫理を問う力作評論。

パウル・ツェラン(1920-1970)と石原吉郎(1915-1977)。ともに第二次大戦と強制収容所をくぐり抜け、語りえない出来事を語る証言者としての使命を自らに課すことによって、かろうじて戦後を生き延びた詩人である。詩の印象こそ違うもののそこには、帰郷、死者、祈り、対話といった、多くの共通するモチーフがある。二人の作品を対位法的に論じながら、非人間的なものに対抗する詩の倫理のありかを探る力作評論。

第一章 二つの帰郷/第二章 かけがえのない死者/第三章 呪いと祈りもたずさえて/第四章 連帯の磁場/第五章 沈黙に生成された言葉/第六章 詩は誰に宛てられているか/第七章 光と風が問うもの/第八章 人間と神/第九章 何が不遜か/第十章 あらゆる安息のかわりに/第十一章 死はそれほどにも出発である/あとがき/主要文献リスト

内容説明

第二次大戦と収容所をくぐり抜け、証言者としての使命を自らに課すことで戦後を生き延びた二人の詩人。非人間的なものに対抗する詩の倫理を探る力作評論。

目次

第1章 二つの帰郷
第2章 かけがえのない死者
第3章 呪いと祈りもたずさえて
第4章 連帯の磁場
第5章 沈黙に生成された言葉
第6章 詩は誰に宛てられているか
第7章 光と風が問うもの
第8章 人間と神
第9章 何が不遜か
第10章 あらゆる安息のかわりに
第11章 死はそれほどにも出発である

著者等紹介

冨岡悦子[トミオカエツコ]
1959年東京生まれ。明治大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、鶴見大学文学部教授。専門はドイツ文学、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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