哲学は何を問うてきたか

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622078074
  • NDC分類 130.28
  • Cコード C1010

出版社内容情報

20世紀最高の哲学者が究める西欧哲学・神学の核心。ソクラテスからヤスパースまで、真理、神、道徳、理性、自由を徹底的に考える。

序――本書の目的
真理と善――われわれはなぜ悪を行うのか? ソクラテス
存在と非存在――実在するものは何か? エレアのパルメニデス
変化、衝突、調和――宇宙はどのように作動するのか? エフェソスのヘラクレイトス
善きものと正しきもの――真理の源は何か? プラトン
徳と合理性――幸福とは何か? アリストテレス
自然に従った人生――このような人生を送るとわれわれは幸せになるのか? ヒエラポリスのエピクテトス
知識と信念――われわれは何かを知ることができるのか? セクストス・エンペイリコス
神と人間――悪とは何か? 聖アウグスティヌス
神の必然性――神が存在しない可能性はあるのか? 聖アンセルムス
神秘主義と徳――なぜ罪ではないのか? マイスター・エックハルト
知識、信仰、魂――世界は善きものか? 聖トマス・アクィナス
存在しているもの――観念は存在するのか? オッカムのウィリアム
絶対者と世界――神には神の創造物が必要か? クースのニコラス
神、世界、精神――どのように確実性を得られるのか? ルネ・デカルト
神の本質――われわれは自由意志をもっているのか? ベネディクト・スピノザ
神と世界――なぜ何も存在しないのではなく何かが存在しているのか? ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ
信仰――どうして信じるべきなのか? ブレーズ・パスカル
理性、平等、自由――神がわれわれに賦与した能力は何か? ジョン・ロック
恐怖と宗教――最善の国家とはどのようなものか? トマス・ホッブズ
知覚と因果――われわれは何を認識できるか? デイヴィッド・ヒューム
理性、必然性、道徳――どうして知識が得られるのか? イマヌエル・カント
歴史と絶対者――善悪なき進歩? ゲオルク・ヴィルヘルム・ヘーゲル
世界、意志、性――われわれは自殺すべきなのか? アルトゥル・ショーペンハウアー
神と信仰――教会は必要か? セーレン・オービエ・キルケゴール
力への意志――善悪は存在するか? フリードリヒ・ニーチェ
意識と進化――人間の魂とは何か? アンリ・ベルクソン
確実性の基盤――何を認識できるのか? どのように認識できるのか? エドムント・フッサール
真理、存在、無――人間存在とは何か? マルティン・ハイデガー
実存と超越者――苦難はわれわれを豊かにするのか? カール・ヤスパース
〈一なるもの〉と創造――物は悪か? プロティノス

訳者あとがき

内容説明

われわれはなぜ悪を行うのか?人間の魂とは何か?ソクラテスからヤスパースまで、大哲学者30人の思想の核心を衝き考え抜いた、孤高の思想家、究極の遺著。

目次

真理と善―われわれはなぜ悪を行うのか?ソクラテス
存在と非存在―実在するものは何か?エレアのパルメニデス
変化、衝突、調和―宇宙はどのように作動するのか?エフェソスのヘラクレイトス
善と正義―真理の源は何か?プラトン
徳と合理性―幸福とは何か?アリストテレス
自然に従った人生―このような人生を送ると幸せになれるのか?ヒエラポリスのエピクテトス
知識と信念―われわれは何かを知ることができるのか?セクストス・エンペイリコス
神と人間―悪とは何か?聖アウグスティヌス
神の必然性―神が存在しない可能性はあるのか?聖アンセルムス
神秘主義と徳―なぜ罪ではないのか?マイスター・エックハルト〔ほか〕

著者等紹介

コワコフスキ,レシェク[コワコフスキ,レシェク] [Kolakowski,Leszek]
1927‐2009。ポーランド生まれの作家・哲学者。1966年、ワルシャワ大学においてポーランド統一労働者党を批判する講演を行い、党と大学を追われて西側に亡命。1968年、モントリオールのマギル大学、カリフォルニア大学バークレー校の教授を経て、1970年からオックスフォードのオール・ソウルズ・コレッジのフェローとして研究に専念。その後、イェール大学、シカゴ大学の客員教授も務めた

藤田祐[フジタユウ]
1974年生まれ。釧路公立大学講師。専攻は19世紀イギリス思想史。1999年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修士課程修了。2002年、イギリスのサセックス大学大学院修士課程修了。2007年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

17
裏表紙と1頁によると、一つの考え方に集中すると いうことだ。 2004年~の作品を邦訳された書。 ポーランドには幸福の語に二重の意味がある。 幸運、運命の好転もある(35頁)。 ラッキーな運気ということか。 慶應通信SSを思い出す、スピノザ。 自分の教説が真理を明らかにするだけでなく、 最もよいかたちの人生を用意し確固たる 道徳の基準を提供すると考えた(115頁)。 その自由とは、邪悪な感情からの解放、 感情に従属する奴隷状態からの解放という意味 (116頁)。 2014/04/20

OHNO Hiroshi

4
読んだ、のではなく、全部のページをめくった、ということ。名前を知らない哲学者が半数くらいいる。そんなもんか。パスカルには長生きしてもらって、本を出してもらいたかったなあ。この人の顔、いいね。2021/10/02

袖崎いたる

2
ぼく自身の問題意識との相違のせいか、あまり重要な本には思えなかった。だけど、レポートや論文のテーマに悩む学生には心強いかもしれない。なぜなら、大哲学者とされる人の思想を紹介しつつ、批判や皮肉を必ず掉尾に飾っているのだから。たとえば信仰の問題ではアンセルムスのくだりで「神は嘘をつかない」→嘘をつけない→全能ではない、と導いたり、ニーチェのくだりでは力への意志の発現を認めれば偉大な芸術家と大犯罪者はどちらも人生の勝ち組じゃないか、と導く。だが著者の現象学理解は知覚を信の布置と見ておらずおそらく正当ではない。2015/05/25

田中峰和

2
ポーランド語で書かれた原著は「偉大な哲学者たちがわれわれに問いかけていることは何か」という意味のタイトル。ソクラテスからヤスパースまで30人の哲学を取り上げて、彼らの問いかけを強靭な精神で考え抜こうとした作品。善と悪、真実と美、信仰と魂、自由意志と意識……。その結果、ヨーロッパの哲学と神学をめぐる最高度の入門となっている。日本では馴染みがないが、20世紀最高の哲学者のひとりと評価されるらしい。2014/03/19

Go Extreme

1
真理と善―われわれはなぜ悪を行うのか? ソクラテス 善きものと正しきもの―真理の源は何か? プラトン 徳と合理性―幸福とは何か? アリストテレス 神と人間―悪とは何か? 聖アウグスティヌス 存在しているもの―観念は存在するのか? オッカムのウィリアム 理性、平等、自由―神がわれわれに賦与した能力は何か? ジョン・ロック 理性、必然性、道徳―どうして知識が得られるのか? イマヌエル・カント 神と信仰―教会は必要か? セーレン・オービエ・キルケゴール 力への意志―善悪は存在するか? フリードリヒ・ニーチェ2022/01/02

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