出版社内容情報
20世紀最高の哲学者が究める西欧哲学・神学の核心。ソクラテスからヤスパースまで、真理、神、道徳、理性、自由を徹底的に考える。
序――本書の目的
真理と善――われわれはなぜ悪を行うのか? ソクラテス
存在と非存在――実在するものは何か? エレアのパルメニデス
変化、衝突、調和――宇宙はどのように作動するのか? エフェソスのヘラクレイトス
善きものと正しきもの――真理の源は何か? プラトン
徳と合理性――幸福とは何か? アリストテレス
自然に従った人生――このような人生を送るとわれわれは幸せになるのか? ヒエラポリスのエピクテトス
知識と信念――われわれは何かを知ることができるのか? セクストス・エンペイリコス
神と人間――悪とは何か? 聖アウグスティヌス
神の必然性――神が存在しない可能性はあるのか? 聖アンセルムス
神秘主義と徳――なぜ罪ではないのか? マイスター・エックハルト
知識、信仰、魂――世界は善きものか? 聖トマス・アクィナス
存在しているもの――観念は存在するのか? オッカムのウィリアム
絶対者と世界――神には神の創造物が必要か? クースのニコラス
神、世界、精神――どのように確実性を得られるのか? ルネ・デカルト
神の本質――われわれは自由意志をもっているのか? ベネディクト・スピノザ
神と世界――なぜ何も存在しないのではなく何かが存在しているのか? ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ
信仰――どうして信じるべきなのか? ブレーズ・パスカル
理性、平等、自由――神がわれわれに賦与した能力は何か? ジョン・ロック
恐怖と宗教――最善の国家とはどのようなものか? トマス・ホッブズ
知覚と因果――われわれは何を認識できるか? デイヴィッド・ヒューム
理性、必然性、道徳――どうして知識が得られるのか? イマヌエル・カント
歴史と絶対者――善悪なき進歩? ゲオルク・ヴィルヘルム・ヘーゲル
世界、意志、性――われわれは自殺すべきなのか? アルトゥル・ショーペンハウアー
神と信仰――教会は必要か? セーレン・オービエ・キルケゴール
力への意志――善悪は存在するか? フリードリヒ・ニーチェ
意識と進化――人間の魂とは何か? アンリ・ベルクソン
確実性の基盤――何を認識できるのか? どのように認識できるのか? エドムント・フッサール
真理、存在、無――人間存在とは何か? マルティン・ハイデガー
実存と超越者――苦難はわれわれを豊かにするのか? カール・ヤスパース
〈一なるもの〉と創造――物は悪か? プロティノス
訳者あとがき
内容説明
われわれはなぜ悪を行うのか?人間の魂とは何か?ソクラテスからヤスパースまで、大哲学者30人の思想の核心を衝き考え抜いた、孤高の思想家、究極の遺著。
目次
真理と善―われわれはなぜ悪を行うのか?ソクラテス
存在と非存在―実在するものは何か?エレアのパルメニデス
変化、衝突、調和―宇宙はどのように作動するのか?エフェソスのヘラクレイトス
善と正義―真理の源は何か?プラトン
徳と合理性―幸福とは何か?アリストテレス
自然に従った人生―このような人生を送ると幸せになれるのか?ヒエラポリスのエピクテトス
知識と信念―われわれは何かを知ることができるのか?セクストス・エンペイリコス
神と人間―悪とは何か?聖アウグスティヌス
神の必然性―神が存在しない可能性はあるのか?聖アンセルムス
神秘主義と徳―なぜ罪ではないのか?マイスター・エックハルト〔ほか〕
著者等紹介
コワコフスキ,レシェク[コワコフスキ,レシェク] [Kolakowski,Leszek]
1927‐2009。ポーランド生まれの作家・哲学者。1966年、ワルシャワ大学においてポーランド統一労働者党を批判する講演を行い、党と大学を追われて西側に亡命。1968年、モントリオールのマギル大学、カリフォルニア大学バークレー校の教授を経て、1970年からオックスフォードのオール・ソウルズ・コレッジのフェローとして研究に専念。その後、イェール大学、シカゴ大学の客員教授も務めた
藤田祐[フジタユウ]
1974年生まれ。釧路公立大学講師。専攻は19世紀イギリス思想史。1999年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修士課程修了。2002年、イギリスのサセックス大学大学院修士課程修了。2007年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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