出版社内容情報
2巻:「パーリアとしてのユダヤ人」など40年代の論文を筆頭に、60年代、『イェルサレムのアイヒマン』刊行をめぐる重要文書収録
第2巻には「われら難民」「パーリアとしてのユダヤ人」「シュテファン・ツヴァイク」「シオニズム再考」など1940年代の有名な論文を筆頭に、1960年代前半、『イェルサレムのアイヒマン』刊行後の大バッシングのさなかに書かれた「G・ショーレムへの書簡」はじめアイヒマン関係の重要な文章をはじめて収録する。巻末にはアーレントの姪エトナ・ブロッケの「あとがき」および資料を付す。
内容説明
「パーリアとしてのユダヤ人」など名高い試論を筆頭に、60年代『イェルサレムのアイヒマン』刊行前後の大バッシングの渦中に書かれた重要関係文書。『アイヒマン』刊行50年後におくる、待望の書。
目次
2 一九四〇年代(承前)(ユダヤ人の政治;クレミュー令はなぜ廃止されたか;ヨーロッパに新しいリーダー現わる ほか)
3 一九五〇年代(近東における和平か休戦か;マグネス、ユダヤ民族の良心;巨大な犯罪の歴史―レオン・ポリアコフ『憎悪の祈祷書―第三帝国とユダヤ人』書評)
4 一九六〇年代(アイヒマン論争―ゲルショム・ショーレムへの書簡;サミュエル・グラフトンの質問への回答;アイヒマン事件とドイツ人―ティーロ・コッホとの対談 ほか)
著者等紹介
アーレント,ハンナ[アーレント,ハンナ] [Arendt,Hannah]
1906‐1975。ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。1928年、ヤスパースのもとで「アウグスティヌスの愛の概念」によって学位取得。ナチ政権成立後(1933)パリに亡命し、亡命ユダヤ人救出活動に従事する。1941年、アメリカに亡命。1951年、市民権取得、その後、バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の教授・客員教授などを歴任、1967年、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授に任命される
齋藤純一[サイトウジュンイチ]
1958年生まれ。現在、早稲田大学政治経済学術院教授。政治理論専攻
山田正行[ヤマダマサユキ]
1957年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得。政治思想史・政治理論専攻。現在、東海大学教授
金慧[キムヘイ]
1980年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(政治学)。千葉大学教育学部助教
矢野久美子[ヤノクミコ]
1964年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。現在、フェリス女学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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