アイヒマン論争―ユダヤ論集〈2〉

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  • サイズ A5判/ページ数 430,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622077299
  • NDC分類 316.88
  • Cコード C3010

出版社内容情報

2巻:「パーリアとしてのユダヤ人」など40年代の論文を筆頭に、60年代、『イェルサレムのアイヒマン』刊行をめぐる重要文書収録

第2巻には「われら難民」「パーリアとしてのユダヤ人」「シュテファン・ツヴァイク」「シオニズム再考」など1940年代の有名な論文を筆頭に、1960年代前半、『イェルサレムのアイヒマン』刊行後の大バッシングのさなかに書かれた「G・ショーレムへの書簡」はじめアイヒマン関係の重要な文章をはじめて収録する。巻末にはアーレントの姪エトナ・ブロッケの「あとがき」および資料を付す。

内容説明

「パーリアとしてのユダヤ人」など名高い試論を筆頭に、60年代『イェルサレムのアイヒマン』刊行前後の大バッシングの渦中に書かれた重要関係文書。『アイヒマン』刊行50年後におくる、待望の書。

目次

2 一九四〇年代(承前)(ユダヤ人の政治;クレミュー令はなぜ廃止されたか;ヨーロッパに新しいリーダー現わる ほか)
3 一九五〇年代(近東における和平か休戦か;マグネス、ユダヤ民族の良心;巨大な犯罪の歴史―レオン・ポリアコフ『憎悪の祈祷書―第三帝国とユダヤ人』書評)
4 一九六〇年代(アイヒマン論争―ゲルショム・ショーレムへの書簡;サミュエル・グラフトンの質問への回答;アイヒマン事件とドイツ人―ティーロ・コッホとの対談 ほか)

著者等紹介

アーレント,ハンナ[アーレント,ハンナ] [Arendt,Hannah]
1906‐1975。ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。1928年、ヤスパースのもとで「アウグスティヌスの愛の概念」によって学位取得。ナチ政権成立後(1933)パリに亡命し、亡命ユダヤ人救出活動に従事する。1941年、アメリカに亡命。1951年、市民権取得、その後、バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の教授・客員教授などを歴任、1967年、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授に任命される

齋藤純一[サイトウジュンイチ]
1958年生まれ。現在、早稲田大学政治経済学術院教授。政治理論専攻

山田正行[ヤマダマサユキ]
1957年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得。政治思想史・政治理論専攻。現在、東海大学教授

金慧[キムヘイ]
1980年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(政治学)。千葉大学教育学部助教

矢野久美子[ヤノクミコ]
1964年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。現在、フェリス女学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

21
2007年初出。 文化は定義からして世俗的。 文化は寛大さを必要とする。 文化は歓待するが、宗教もイデオロギーも 全体の一部にとどめることはない(87頁)。 農村の集団入植では、長年のユダヤ人の夢である、 正義にもとづき、完全に平等で、 あらゆる利潤動機とはまったく無縁な社会が、 小規模ではあったが実現された(285頁)。 2014/04/11

日々珠

15
一回目。免疫を作るように斜め読み。表紙に表情豊かな顔は強い。思わず手に取った。あちこちを二割くらい読了。ツヴァイクに興味もつ。2014/06/22

くまこ

2
「パーリアとしてのユダヤ人」四つの類型から、ハインリヒ・ハイネ、フランツ・カフカに対する新たな視点を得ることができた。個人的には、ここからメンデルスゾーン、マーラー等につなげていきたい。/「近東における和平か休戦か」国際政治学の教科書。ヘブライ大学学長マグネスという名前をメモ。アーレントは彼をユダヤ民族の良心と呼んでいる。/「巨大な犯罪の歴史」レオン・ポリアコフの著書に対する評論。大量虐殺、安楽死等の問題を考える上での基礎資料。2014/10/02

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