反ユダヤ主義―ユダヤ論集〈1〉

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  • サイズ A5判/ページ数 347p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622077282
  • NDC分類 316.88
  • Cコード C3010

出版社内容情報

著者のユダヤ関係についての論考集成。1巻は『全体主義の起原』に連なる長大な論文「反ユダヤ主義」はじめ1930-40年代の論考

みずからを「自覚的パーリア」として位置づけることによって思考し、理解しようとした20世紀を代表する政治哲学者の、ユダヤ問題関係について書かれたものを集成。1巻には『全体主義の起原』に連なり、1938-1939年頃に書かれた長大な論考「反ユダヤ主義」を中心に、フランスでの収容所生活時代の文章、1941年アメリカ亡命後、『アウフバウ』紙に書き連ねた第二次世界大戦やパレスチナ問題についての論考を収録する。

内容説明

ナチのユダヤ人迫害をきっかけとする政治への目覚めからアイヒマン裁判をめぐる論争まで、アーレントのユダヤ関係試論集成。1は1930‐40年代、表題作はじめ『アウフバウ』記事等収録。全2巻。

目次

1 一九三〇年代(啓蒙とユダヤ人問題;私的サークルに反対する;独創的な同化―ラーエル・ファルンハーゲン百年忌へのエピローグ;若者の職業分野の再編成を ほか)
2 一九四〇年代(マイノリティ問題によせて;起こっていないユダヤ戦争;沈黙と無言のあいだ;ユダヤ民族の政治的組織化)

著者等紹介

アーレント,ハンナ[アーレント,ハンナ] [Arendt,Hannah]
1906‐1975。ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。1928年、ヤスパースのもとで「アウグスティヌスの愛の概念」によって学位取得。ナチ政権成立後(1933)パリに亡命し、亡命ユダヤ人救出活動に従事する。1941年、アメリカに亡命。1951年、市民権取得、その後、バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の教授・客員教授などを歴任、1967年、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授に任命される

山田正行[ヤマダマサユキ]
1957年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得。政治思想史・政治理論専攻。現在東海大学教授

大島かおり[オオシマカオリ]
1931年生まれ。東京女子大学文学部卒業。翻訳家

佐藤紀子[サトウノリコ]
1973年生まれ。2007年、聖心女子大学大学院人文学専攻博士後期課程修了。文学博士。現在聖心女子大学、東京女子医科大学非常勤講師(哲学・倫理学)

矢野久美子[ヤノクミコ]
1964年生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。現在フェリス女学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

7
岩波ホールでハンナ・アーレントの映画が上映されていました。ものすごい混雑の仕方でこんなにアーレントを知っている人がいたとは思いませんでした。まあ95%くらいはわたしのような年寄りでしたが。私は学生時代に彼女の「全体主義の起源」を読んでいましたのでそれで見たのですが。そこで今年出版されたこの本を見て読みました。題名の論文は小論文なのですがメインを占めていてなぜアーレントがアイヒマンに対して根本問題の解決ではないといったのがわかったような気がしました。2013/12/31

nranjen

0
途中だけれど図書館の貸し出し 期限がきてしまった。自分的に新情報としてユダヤについて書かれている歴史がないとの言及(だから「全体主義の起源」が生まれた?)1930年代〜40年代の思想が綴られていること(とくにイスラエルに対する姿勢はおそらく後のものとは違うことだろう)、ジュール・ロマンへの手紙の原文が読めたことなど。期限内に読み切るには分厚い。2017/03/09

Hiroshi Higashino

0
かなり読みとばしてしまった...難しい、ユダヤ関連の歴史を押さえていないと理解が追い付かない印象でした.2020/09/27

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