出版社内容情報
1920年代初頭のパリ、ジャズは騒音だった。著者はジャズを真摯に受け止め、そこに音楽革命を見た。音そのもの、楽器の響きにこだわり抜く独自の革新的考察。著者の音楽観は、没後30年以上が経過した今、ようやく再評価の機運が高まってきた。記念碑的デビュー作。
内容説明
芸術の都パリに衝撃を与えた黒の喧騒は西洋近代を錯乱へと誘う、音そのものの変容だった。1926年に書かれた画期的な論考が今ここに。音響の民族誌学、誕生。
目次
アフリカからアメリカへ(純粋な音楽と基本的な音楽;アフロ・アメリカン;太鼓からバラフォンへ;リズムと打音;ニグロのリズム;太鼓;バラフォンからシロフォンへ;バンジョー;管楽器;音階;ニグロの声;プロテスタント聖歌;ジャズの誕生;出自と影響)
有識者にとってジャズとは
ジャズとわれわれ
書誌の試み
著者等紹介
シェフネル,アンドレ[シェフネル,アンドレ][Schaeffner,Andr´e]
1895‐1980。民族学者、音楽学者。エコール・デュ・ルーヴルでサロモン・レナックに、スコラ・カントルムでヴァンサン・ダンディに、民族学研究所と高等研究実習院でマルセル・モースに師事する。1920年代は『音楽評論』の編集に関わる。1929年トロカデロ民族誌学博物館(37年以降は人類博物館)の楽器部門の責任者になり、65年まで同館での民族音楽学研究を指導する。1931年10月から32年2月までマルセル・グリオール率いる「ダカール=ジブチ調査団」に参加し、ドゴン族の音楽を調査する
昼間賢[ヒルマケン]
1971年埼玉県生まれ。パリ第4大学博士課程給費留学、早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。立教大学兼任講師。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所元共同研究員。専門はフランス両大戦間の文学と文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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カットマン