出版社内容情報
現代美術家の若江は、批評家の酒井の後押しもあって前衛芸術家ヨーゼフ・ボイスの足型をとることに成功。旧知の二人によるボイス論。
前衛芸術家ヨーゼフ・ボイス(1921‐86)の作品コレクターであり現代美術家の若江氏は、82年にドイツのボイス自宅を訪問、石膏で足型をとることに成功した。この秀逸なエピソードを中核に、これまで書いたボイス論やボイス初来日の記録、彼とボイスの交流を観察・支援した美術評論家・酒井氏によるボイス/若江論、対談を収録。旧知の二人による、ボイスをめぐるコラボレーション。
内容説明
生ける神話として名を馳せた前衛芸術家ヨーゼフ・ボイス。日本中が過熱した来日前夜、ドイツに渡り人間ボイスの素顔に迫った一人の美術家と、顛末を見守った旧知の批評家によるコラボレーション。
目次
1 ボイス・ノート(宿り木の冠;私の個展から;作品の時代と傾向について;汝の傷 ほか)
2 ボイスのことから話をしよう(地霊の声;W氏への手紙;三人の「箱男」;ボイスのことから話をしよう ほか)
著者等紹介
若江漢字[ワカエカンジ]
1944年横須賀市生まれ。74年第9回東京国際版画ビエンナーレで受賞し、75年展覧会を機に西ドイツ、オランダに滞在。その間、アムステルダム市立美術館アトリエ、ヴォルフスブルク市立美術館アトリエの招待作家となる。82‐83年文化庁芸術家在外研究員としてヴッパタール総合制大学に学び、88年から95年にかけてヴッパタール市と横須賀市で制作する。94年にヨーゼフ・ボイス作品の展示室をもつ「カスヤの森現代美術館」を開設
酒井忠康[サカイタダヤス]
1941年北海道生まれ。慶應義塾大学卒。64年神奈川県立近代美術館に勤務。92年同館館長。2004年世田谷美術館館長。その間、国内外の数多くの展覧会企画・運営に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
林克也
doji
yu-onore