ヨーゼフ・ボイスの足型

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  • サイズ A5判/ページ数 195p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622076773
  • NDC分類 702.34
  • Cコード C1071

出版社内容情報

現代美術家の若江は、批評家の酒井の後押しもあって前衛芸術家ヨーゼフ・ボイスの足型をとることに成功。旧知の二人によるボイス論。

前衛芸術家ヨーゼフ・ボイス(1921‐86)の作品コレクターであり現代美術家の若江氏は、82年にドイツのボイス自宅を訪問、石膏で足型をとることに成功した。この秀逸なエピソードを中核に、これまで書いたボイス論やボイス初来日の記録、彼とボイスの交流を観察・支援した美術評論家・酒井氏によるボイス/若江論、対談を収録。旧知の二人による、ボイスをめぐるコラボレーション。

内容説明

生ける神話として名を馳せた前衛芸術家ヨーゼフ・ボイス。日本中が過熱した来日前夜、ドイツに渡り人間ボイスの素顔に迫った一人の美術家と、顛末を見守った旧知の批評家によるコラボレーション。

目次

1 ボイス・ノート(宿り木の冠;私の個展から;作品の時代と傾向について;汝の傷 ほか)
2 ボイスのことから話をしよう(地霊の声;W氏への手紙;三人の「箱男」;ボイスのことから話をしよう ほか)

著者等紹介

若江漢字[ワカエカンジ]
1944年横須賀市生まれ。74年第9回東京国際版画ビエンナーレで受賞し、75年展覧会を機に西ドイツ、オランダに滞在。その間、アムステルダム市立美術館アトリエ、ヴォルフスブルク市立美術館アトリエの招待作家となる。82‐83年文化庁芸術家在外研究員としてヴッパタール総合制大学に学び、88年から95年にかけてヴッパタール市と横須賀市で制作する。94年にヨーゼフ・ボイス作品の展示室をもつ「カスヤの森現代美術館」を開設

酒井忠康[サカイタダヤス]
1941年北海道生まれ。慶應義塾大学卒。64年神奈川県立近代美術館に勤務。92年同館館長。2004年世田谷美術館館長。その間、国内外の数多くの展覧会企画・運営に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

78
ヨーゼフボイス。戦時中飛行機に乗り、墜落経験有りというのは、サンクチュアリ、ダールと同じ。著者の若江漢字が足型を取ってくる。こんな手があったのだ。芸術には、自分の芸術的即面で切り込むのがよいのだろう。本書を読む前に、ボイスの図録を10冊ほど拝見し、ボイスの活動、方向性を確認した。2014/08/13

林克也

2
しまった!この本を読んでから行けばよかった。4月24日、人間ドックの帰りに豊田市美術館で「BEUYS+PALERMO」を見て、それなりに「ああ、ドイツだなぁ」などと思っていたが、5月12日に渡辺真也さんのオンラインレクチャーを視聴し、その後、この本を読んで、ヨーゼフ・ボイスとは何なのかが、なんとなく見えてきた。次の、モンドリアン展になってしまう前にもう一回見に行こうっと。大好きな豊田市美術館。 ボイスが来日してから明日でちょうど37年・・・。 2021/05/28

doji

0
ボイスの足型を作品として残すまでのルポタージュとしてのよさと、ボイスを読み解いていくための本としてととても読みやすかった。戦争の記憶やシュタイナー思想からの影響、ダダイズムなど、さまざまな切り口からボイスについて語られるので、理解からすり抜けようとするボイスのことをすこしでもわかるような気がした。2021/07/25

yu-onore

0
カスヤの森現代美術館、本当に素晴らしい場所なのでぜひ訪れてほしい。 ボイスは革命的ではあったけど、同時に彼のやり方には限界があったんだな、ってことも感じさせられる。社会を彫刻する方向性は彼によって定められるというかさ。 2021/01/13

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