異文化コミュニケーション学への招待

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  • サイズ A5判/ページ数 484p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622076599
  • NDC分類 361.45
  • Cコード C1080

出版社内容情報

言語文化をめぐる普遍的な問いを人文科学として精緻化した最新の成果。通訳・翻訳学、言語文化論、社会学等の瞠目すべき論稿を集成。

内容説明

「外国語教育から異文化市民の教育へ」「ネイチャーライティングからESD学まで」「地域言語は国際語になりえるか」「ユーモアを訳す」など、通訳・翻訳の問題から環境学まで。言語文化をめぐる普遍的な問いから人文社会科学としての方法論へと向かう、異文化コミュニケーション学領域の最新成果を紹介する。社会学、環境学、言語学、通訳翻訳学などをふまえ、コミュニケーションの問題を考える人たちに送る新たな地平。

目次

異文化コミュニケーション学と環境学の現在
第1部 異文化コミュニケーション(異文化コミュニケーション研究の歩みと展望―個人的体験と回想を中心に;多文化共生とは―外国人の子どもたちの直面する言語とアイデンティティの問題;人間と人間、人間と自然、人間と超自然の異文化コミュニケーション―新しい研究分野の開拓をめざして;ヨーロッパにおける異文化コミュニケーション研究―政策との関係;外国語教育から異文化市民の教育へ)
第2部 環境コミュニケーション(世界/自然とのコミュニケーションをめぐって;自然記述の多様性―ネイチャーライティングから環境文学まで;場所の詩学;持続可能な社会とESDの役割;環境コミュニケーションの時代へ)
第3部 言語コミュニケーション(サステイナブルな地球のための異文化コミュニケーション―個人主義の論理と場の論理;ことばは社会とどう関わるか―語用論の社会的意義;知識とコミュニケーションの弁証法―知ること、学ぶことにおけるテクスト性とコンテクスト性;地域言語は国際語になりえるか―国際化と言語選択;異文化語用論の可能性―英国における日本人留学生の制度的談話事例を中心に)
第4部 通訳翻訳コミュニケーション(持続可能な未来と通訳翻訳学―多様性の視点から;通訳―異文化コミュニケーションを超える現象;多言語社会における通訳者の役割;ユーモアを訳す―等価・補償・ディスコース;歴史上の問題解決索としての翻訳理論)

著者等紹介

鳥飼玖美子[トリカイクミコ]
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授(研究科委員長2002‐2005、2008‐2010)を経て立教大学特任教授、立教・異文化コミュニケーション学会(RICS)会長(2009‐2011)

野田研一[ノダケンイチ]
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授(研究科委員長2005‐2007、独立研究科運営部長2006‐2007、「立教・異文化コミュニケーション研究論集」編集長(2002))

平賀正子[ヒラガマサコ]
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授(研究科委員長2011‐現在、立教・異文化コミュニケーション学会(RICS)会長2011‐現在)

小山亘[コヤマワタル]
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授、「立教・異文化コミュニケーション論集」編集長(2007‐2010)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobu A

4
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科の紀要と公開講演会から選び、纏めたもの。研究分野の範囲を革新的に拡張している異文化コミュニケーションの4領域を網羅。国内外の研究の変遷や政治的な絡みやNGOの意義等非常に興味深いトピック。国境を超えた人や物の往来や環境問題に関わる重要な異文化コミュニケーションを改めて認識。ただ、あまりにも多岐に渡るため、難解な論文や講演記録も幾つかある。個人的には通訳翻訳編のシュライアーマハーが提示する「著者に歩み寄った訳」と「読者に歩み寄った訳」がとても勉強になった。2017/10/05

てまり

2
短い論文がたくさんあり、お得感ある。具体的な論である翻訳関係がわかりやすくおもしろかった。翻訳は必ず訳者の解釈が入る、そのことの司法への関連、「自然」に見える翻訳こそ訳者の改変が強いことなど。訳ではないが、英語話者の会話での住んでる場所と大学のランクで指示代名詞的なのが変わる様子にニヤニヤした。しかし「英語はひとつの言い方しかないけど日本語はいろいろ使い分けなきゃいけなくて繊細ですよね!」とかいうフワフワ言説も乗っててちょいビビった。2024/12/10

samandabadra

1
充実の一冊という感じ。ただし、ここで発表されている方の個別のけんっ急を読んでさらに理解を深めないといけないだろうな。なんとなくわかるが、納得するにはもう少しFurther readingで勉強する必要ありなのかも、ある意味取っ掛かりを与えてくれる本2015/01/17

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