イトコたちの共和国―地中海社会の親族関係と女性の抑圧

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イトコたちの共和国―地中海社会の親族関係と女性の抑圧

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  • サイズ B6判/ページ数 289p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622076490
  • NDC分類 389.3
  • Cコード C1010

出版社内容情報

フランスを代表する女性人類学者が解き明かす、地中海世界の親族構造。イスラム社会の根源に迫り、人類学に多大な影響を与えた名著。

内容説明

ヴェールによる女性隔離はイスラーム教義のせいではなく、地中海社会の親族構造によるものだ。女性抑圧の真の理由を解明し、民族学に衝撃を与えた名著、待望の邦訳。

目次

第1章 地中海沿岸の高貴な住民たち
第2章 義兄弟たちの共和国からイトコたちの共和国へ
第3章 身内で生きる
第4章 バター時代のマグリブ
第5章 「ああお兄さま、私たちの婚礼の祭りの日が来ました」
第6章 アヴェロエスの高貴さとイブン=ハルドゥーンの高貴さ
第7章 神との争い
第8章 ブルジョワ的スノビズム
第9章 女性とヴェール

著者等紹介

ティヨン,ジェルメーヌ[ティヨン,ジェルメーヌ][Tillion,Germaine]
1907‐2008。フランスのアレグレに生まれる。フランスを代表する民族学者。ソルボンヌ大学高等研究院、民族学研究所、コレージュ・ド・フランスに学ぶ。1934年にマルセル・モースの勧めでアルジェリア・オーレス地方を調査。1940年からレジスタンス活動に参加。1942年にラーフェンスブリュック女性強制労働収容所に収容され、博士論文はゲシュタポに没収された。1944年に解放され、収容所の囚人による記録を纏めた『ラーフェンスブリュック』(1946)を刊行

宮治美江子[ミヤジミエコ]
東京都に生まれる。東京大学大学院社会学研究科文化人類学専門課程博士課程単位取得退学。東京国際大学名誉教授。専攻は文化人類学、北アフリカ社会・文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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塩崎ツトム

12
ティヨンの著作でちゃんと邦訳されているのは本書だけなのはもったいない。女性への名誉殺人やベールの着用強要はイスラム文化ではなく、地中海沿岸文明に共通する内文化に起起因、南仏やイタリアでもその痕跡は確認できるという論考。イスラムはむしろこの制度を解体していたのではないか?さらにはこの内婚による「イトコたちの共和国」はユーラシアを円弧を描きつつ横断し、日本にまで行きつくという。確かに日本の天皇制、特に昨今の皇位継承問題なんて、まさしく内婚文化圏特有の問題である!2025/05/23

0
”内婚が今日までこのように堅固に維持された第一の原因は、イスラームの相続制度が各世代に強制した財産の分散への抵抗という欲求である。/ ヴェールと女性の幽閉の地理的分布は、女性の遺産相続についてコーランを遵守していることとほぼ一致している。/ 宗教がその宗教よりも古い慣習を取り入れている場合には、その実践が恒常的に[宗教]法を強化することになる。それに対して、宗教が慣習に反している場合には、宗教的違反の対策は、私たちが問題としている慣習の根深さについて貴重な示唆を与えてくれる。→男児割礼”2012/05/02

massda

0
ラーフェンスブリュック女子刑務所つながりで。地中海沿岸の女性に抑圧的な習俗は宗教とは関係ない! と言っているのが私にとっては新しかったです。新石器時代からの伝統だって。日本ではイトコ婚は大方の場合において忌まれる(ちょっとネットで検索したら、夫がイトコ婚の子であることを隠して自分と結婚したというので激おこの主様とかが見つかった)ので、お互いに「どうしてそうなった?」という感じでもある。2021/08/02

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