出版社内容情報
フランスを代表する女性人類学者が解き明かす、地中海世界の親族構造。イスラム社会の根源に迫り、人類学に多大な影響を与えた名著。
内容説明
ヴェールによる女性隔離はイスラーム教義のせいではなく、地中海社会の親族構造によるものだ。女性抑圧の真の理由を解明し、民族学に衝撃を与えた名著、待望の邦訳。
目次
第1章 地中海沿岸の高貴な住民たち
第2章 義兄弟たちの共和国からイトコたちの共和国へ
第3章 身内で生きる
第4章 バター時代のマグリブ
第5章 「ああお兄さま、私たちの婚礼の祭りの日が来ました」
第6章 アヴェロエスの高貴さとイブン=ハルドゥーンの高貴さ
第7章 神との争い
第8章 ブルジョワ的スノビズム
第9章 女性とヴェール
著者等紹介
ティヨン,ジェルメーヌ[ティヨン,ジェルメーヌ][Tillion,Germaine]
1907‐2008。フランスのアレグレに生まれる。フランスを代表する民族学者。ソルボンヌ大学高等研究院、民族学研究所、コレージュ・ド・フランスに学ぶ。1934年にマルセル・モースの勧めでアルジェリア・オーレス地方を調査。1940年からレジスタンス活動に参加。1942年にラーフェンスブリュック女性強制労働収容所に収容され、博士論文はゲシュタポに没収された。1944年に解放され、収容所の囚人による記録を纏めた『ラーフェンスブリュック』(1946)を刊行
宮治美江子[ミヤジミエコ]
東京都に生まれる。東京大学大学院社会学研究科文化人類学専門課程博士課程単位取得退学。東京国際大学名誉教授。専攻は文化人類学、北アフリカ社会・文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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塩崎ツトム
丰
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