これが見納め―絶滅危惧の生きものたち、最後の光景

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  • サイズ B6判/ページ数 321,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622076162
  • NDC分類 482
  • Cコード C0045

出版社内容情報

『銀河ヒッチハイク・ガイド』のD・アダムスが絶滅危惧の動物たちに出会う旅。動物保護に必須なのは、愛と科学、そしてユーモアだ!

内容説明

絶滅危惧種をとりまく状況は最初から、身もふたもなく絶望的。D・アダムスの名作ノンフィクション。序文はリチャード・ドーキンス。

目次

棒きれテクノロジー
ここにチキンあり
豹皮のピルボックス帽
夜の鼓動
盲目的恐怖
まれか、ややまれか
灰をかきまわす

著者等紹介

アダムス,ダグラス[アダムス,ダグラス][Adams,Douglas]
1952‐2001。イギリスの脚本家、作家。かけだしの頃はモンティ・パイソンにコントを書くなどして関わる。1978年に放送されたBBCのラジオ・ドラマ『銀河ヒッチハイク・ガイド』の脚本を執筆、その翌年に出版した小説『銀河ヒッチハイク・ガイド』がベストセラーとなり、一躍人気作家となった。ほかにも小説やエッセイ、脚本の執筆に活躍し、イギリスのポップカルチャーを刺激する作家として愛された。2001年逝去

カーワディン,マーク[カーワディン,マーク][Carwardine,Mark]
イギリスの動物学者。本、雑誌、ラジオ、TVなどのメディアを通じ、生物や環境の保護を呼びかける活動を活発におこなっている

安原和見[ヤスハラカズミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MICK KICHI

77
「宇宙ヒッチハイクガイド」の著者が、失われゆく動物の姿を独特のシニカルとペーソスで綴った名紀行文集。どんな種でもやがて失われてく運命だが、人間存在そのものがそこに関わる事で加速的に大きな悲劇を呼んでいる事実を間近で捉え、嘆き煩悶する姿に心打たれる。80年代末の時点で既に末期的な状況だった動物たちの状況は、一部の愛と責任と莫大な犠牲を払った努力によって保護されてきたが、悲しい事に今現在もほぼ改善されてはいない。その事実を知る事で、醜悪な人間社会が及ぼした愚行に溜息をつく、ただそれだけしかできない...。 2019/10/10

ばんだねいっぺい

30
 ダグラス・アダムスの語り口が冴えているので、ひどい人たちに振り回されるひどい旅なのに笑えて読めてしまう。ヨウスコウカワイルカ、コモドオオトカゲ、カカポ エトセトラ。今はどうなんでしょうか。調べよう。2020/07/26

ntahima

30
【県図書2】『銀河ヒッチハイク・ガイド』の著者による稀少動物探訪録。実は4話に出てくる絶滅危惧界のアイドルこと、飛べない太っちょオウム・カカポの故郷であるスチュアート島を訪れたことがある。奥深く眠る島の最高峰を目指し何日もの間、海岸線を辿り、泥の滑り台を這い登った。道々の挨拶は「良い泥を!」。最後の野生カカポが発見されたのが1997年。一方、我々の訪島は’83年。カカポと同じ時間・空間を共有していたと知り、30数年遅れの感慨にひとり耽る。全7話の夢見る様な旅程。登場した種がいつまでも健在でありますように!2015/09/09

そふぃあ

27
ダグラス ・アダムスの絶滅危惧種ルポ。リチャード・ドーキンスの序文付き。何年も前から読みたいと思いつつ書店で見つからないのでamazonで買った。名著だと思うのでもっと広く知られて欲しい。人間は嫌いだけどそれ以外の動物は好きって人には特にお薦め。もちろんそれに当てはまらない人にも。あと無神論者と皮肉屋さんにも。2018/03/18

ようこ

12
ユーモアが利いている絶滅危惧種を追う紀行文で、一つ一つのエピソードや比喩は軽い。読みながら声をあげて笑ってしまう部分もあるくらいだ。しかしダグラス・アダムスが棒きれテクノロジーによって絶滅寸前に追い込まれたアイアイと出会い、その後アイアイと同じような運命をたどっている動物を追いかける決心をし、それを数年かけて実行に移すところ、灰を掻きまわすで小さい頃に聞いた物語から人間の愚かさについて考察するところなど読んでいて粛然とする思いだ。良書。2012/02/13

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