神話論理の思想―レヴィ=ストロースとその双子たち

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  • サイズ B6判/ページ数 321,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622075981
  • NDC分類 389
  • Cコード C1010

出版社内容情報

主著『神話論理』四部作を中心に主要著作の精細な読み解きからレヴィ=ストロース思想理解の核心へ迫る渾身のレヴィ=ストロース論。

内容説明

類似するが完全には同化することのない「双子の不可能性」を南北アメリカ先住民は神話で語った。浩瀚な主著『神話論理』の全巻を精細に読み込む。ブリコラージュとは、歴史とは、他者の到来を俟つとは。色鮮やかに照らすレヴィ=ストロース思想のバラ窓。

目次

第1部 『神話論理』を読む(生成する中空―1『生のものと火を通したもの』2『蜜から灰へ』;関係の関係性という旅―3『食卓作法の起源』;山分けの時空―4『裸の人』1・2;眼と精神―「終曲」から;神話が染み込み、火花を散らす―「序曲」へ)
第2部 『神話論理』の問題系(距離への配慮;パララックス;他者のための空洞)

著者等紹介

出口顯[デグチアキラ]
1957年生まれ、松江市出身。筑波大学比較文化学類卒業。東京都立大学大学院社会科学研究科修士課程修了、同大学大学院博士課程退学。島根大学法文学部助手、助教授をへて、2000年より同大学同学部教授。博士(文学)。文化人類学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Z

10
よく静的な構造として評されおとしめられたレビストロースの神髄を取り出そうと『神話論理』を読み込み、レビストロースの思想の到達点を取り出そうという試み。例えば言語でいうと、言葉は子音(kst...)と母音(aiueo)を取り出せば、言語はその組み合わせに過ぎない。神話論理の思考とは、そのような全体として閉じる集合を作らない、構造をレビストロースは考えたことを示そうとする。未開民族において神話は彼ら自身の世界を解釈するものであるが、その神話はその民族において閉じず、ある集団から別の集団へ伝播しその際に神話の内2018/04/06

メルセ・ひすい

4
15-33 渾身のストロース論! 彼の思想のバラ窓とは? 南北アメリカの先住民と類似するが完全には同化することのない「双子の不可能性」。「二卵性双子」とは?フーコー、ベイトソン、エヴァンズ=ブリチャード、リーンハート。ブリコラージュとは、歴史とは、広大な芸術論、地球や人類の未来についてまでも。そして他者の到来を俟つとは。主著「神話論理」の全巻を、構造分析の現場に降り立ち、繰り返されるキーワードに目をとめ読み解いていく。今、原発事故の裏で、生々しく露呈した人と金と強欲と国…レヴィの文化人類学が改めて観える。2011/06/18

takao

2
ふむ2022/03/25

こずえ

0
神話論理の解釈本。 これをもとに神話論理を読み直すことが文化人類学者にはもとめられるのでしょう

Koning

0
レヴィス・ストロース論。いづれにせよ翻訳と同じくどう著者が消化したかなんだよね。うん。でも色々と参考にはなる気がする。2011/07/27

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