出版社内容情報
9人のユダヤ思想を再構成する3巻シリーズの第2巻。ゲルショム・ショーレム、マルティン・ブーバー、エルンスト・ブロッホを収録。
内容説明
ユダヤ教と現代思想―20世紀、この両者の深淵で繰り広げられた知的格闘を、思想家ひとりひとりを光源として、詳細かつ重層的に描き出したシリーズの第2巻。ショーレム、ブーバー、ブロッホにおける、信仰と理性の融和と対立のダイナミズムを丹念にたどった精神史。
目次
第4章 ゲルショム・ショーレム―認識と修復とのあいだの「伝統」(ベルリンからエルサレムへ;霧の壁を突破すること;ユダヤ的魂の隠れた住処 ほか)
第5章 マルティン・ブーバー―神の死の時代におけるヒューマニズム(ツェーレンドルフの義人;マルティン・ブーバーのユダヤ教 亡命の下に架かる橋;「聖典」を翻訳すること ほか)
第6章 エルンスト・ブロッホ―期待の解釈学(ヴァルター・ベンヤミンの生き残りの兄弟?;マルクスとともに、マルクスに抗して 弁証法を人間的なものにすること;ヘーゲルによる世界との時期尚早の和解 ほか)
著者等紹介
ブーレッツ,ピエール[ブーレッツ,ピエール][Bouretz,Pierre]
1958‐。社会科学高等研究院教授。宗教的事象に関する学際的研究センター所長。専門はユダヤ・アラブ世界の中世哲学
合田正人[ゴウダマサト]
1957年生まれ。東京都立大学博士課程中退。西洋思想史、ユダヤ思想。明治大学文学部教授
渡名喜庸哲[トナキヨウテツ]
1980年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員。フランス哲学、社会思想史専攻
藤岡俊博[フジオカトシヒロ]
1979年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員。専門はフランス哲学、ヨーロッパ思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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