内容説明
ユダヤ教と現代思想―20世紀、この両者の深淵で繰り広げられた知的格闘を、思想家ひとりひとりを光源として、詳細かつ重層的に描き出した新シリーズの第1巻。近代において、あくまで形而上学にとどまった3人の、メシアニズムと理性との融和と対立のダイナミズムをたどる。
目次
第1章 ヘルマン・コーエンのユダヤ教―成年者の宗教(哲学者と預言者;哲学者たちの神のための住まい?;相関関係の意味聖性と歓待の掟 ほか)
第2章 世界の夜から“救済”の輝きへ―フランツ・ローゼンツヴァイクの星(建てる息子の回帰;同化から異化へ;ヘーゲルと十九世紀的意味における歴史 ほか)
第3章 ヴァルター・ベンヤミン―歴史の天使と世紀の経験(せむしの小人;カフカの世界における啓示;『城』の影にあるユダヤの伝統 ほか)
著者等紹介
ブーレッツ,ピエール[ブーレッツ,ピエール][Bouretz,Pierre]
1958‐。社会科学高等研究院教授。宗教的事象に関する学際的研究センター所長。専門はユダヤ・アラブ世界の中世哲学
合田正人[ゴウダマサト]
1957年生まれ。東京都立大学博士課程中退。西洋思想史、ユダヤ思想、明治大学文学部教授
柿並良佑[カキナミリョウスケ]
1980年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。日本学術振興会特別研究員。フランス哲学、表象文化論専攻
渡名喜庸哲[トナキヨウテツ]
1980年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。日本学術振興会特別研究員。フランス哲学、社会思想史専攻
藤岡俊博[フジオカトシヒロ]
1979年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。日本大学ほか非常勤講師。専門はフランス哲学、ヨーロッパ思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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メルセ・ひすい
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