戦後日本デザイン史

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622075769
  • NDC分類 757.021
  • Cコード C0070

出版社内容情報

建築・アート・モード・プロダクト等、全分野を貫く戦後デザインの歩みを現場感覚で綴る。日本の美意識を未来に生かす方法が見える。

内容説明

日本の戦後デザインは時代とどう向きあい、何を達成してきたのだろうか。敗戦後、進駐軍用住宅と備品の製作で学んだアメリカンライフ。大量消費・画一化の産業社会に抵抗した60年代。日常の風景をつくろうとした70年代。モノよりイメージを売ったバブル期の企業戦略。デジタル隆盛下のコミュニケーションをかたちにするデザイン―。時代の「いま」をつくるべく闘った、多くのデザイナーたちがいた。彼らの仕事には日本の伝統的美意識や、風土が育んだ身体・空間感覚が受け継がれ、いまや転換期にある世界のデザインに大きな示唆を与えようとしている。インテリア・デザインの第一人者が、グラフィック・ファッション・プロダクト・インテリアなど諸領域にわたるデザインの歩みをえがく。戦後史から未来へと、「人間の幸福と日常」のためのデザインを求めて、大きな視野を開く書。

目次

はじめに 瓦礫の山を越えて
第1章 戦後デザインの出発―五〇年代
第2章 工業化社会への疑問―六〇年代
第3章 工業化社会から情報化社会へ―七〇年代
第4章 デザインの多様性―八〇年代
第5章 環境の時代に生きるデザイン―九〇年代~二〇一〇年
終章 人間のためのデザイン
おわりに 「無常観」から「無常美観」へ

著者等紹介

内田繁[ウチダシゲル]
1943年横浜生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。日本を代表するインテリア・デザイナーとして幅広い活動を展開するなか、茶室など日本文化研究、近代デザイン論をまとめ、教育活動や講演、国際コンペティションの審査、ミラノ、ニューヨーク、ソウル等での展覧会、デザイン企画のディレクションなど、つねにその活動がデザインの潮流を刺激しつづけている。毎日デザイン賞、芸術選奨文部大臣賞等受賞。紫綬褒章受章。桑沢デザイン研究所所長をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

メルセ・ひすい

2
15-78 敗戦後から、ワシントンハイツ進駐軍 備品製作からアメリカンライフに学び 大量消費 画一化産業社会に抵抗した60年代 日本の日常の風景とは、に挑んだ70年代 モノよりイメージを売ったバブル期 そしてデジタル隆盛下のコミュニケーション・デザイン…防衛も経済もアメリカに依存し、上昇志向で経済を拡大してきたが、日本の戦後デザインは時代とどう向きあい、何を達成してきたのだろうか。インテリア・デザインの第一人者が、グラフィック・ファッション・プロダクト・インテリアなど諸領域におけるデザインの歩みを描く。2011/09/21

koji

0
味読に値する本です。構成はシンプルで、年代別に政治、経済、社会の諸相を点描した後、デザインと時代の関わりを詳細に描き尽くします。敗戦後の40年代はデペンデント・ハウスによるアメリカの受容、50年代はプロダクトデザイン、60年代は社会の矛盾の表現手段としてのデザイン、70年代は消費・個人生活の進展による流通デザイン、80年代はバブルに向かう中での多様なデザイン、90年代以降はより根源的な問いかけとしてのデザインと括れます。デザインとは何か。それは「弱さ、人間の心、社会共同体、自然、関係」と位置づけられます。2011/12/23

kozawa

0
著者がはっきり「通常の通史で出てくる人を必ずしも挙げていない」と言うとおり、著者のPOVがはっきり出ている。その分anotherデザイン史としてものの見方は面白い。2011/11/19

きちか

0
☆★★★★2011/10/19

高橋直也

0
懐かしい同窓会を開いた感じだ。デザインと芸術と生活は絡み合って時代を作っているんですね。芸術だけじゃなく過去のデザインももっと広く世の中に残していくべきだなぁ。「不思議、大好き。」2011/10/01

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