内容説明
国家は、国民は、軍事同盟は、沖縄という問いの前に再審されなければならない。「沖縄問題」の自明性を覆し、聞くという営みから新たな共同性を切り開く、根源的沖縄論。
目次
第1章 受信される沖縄―ソクーロフ『太陽』
第2章 沖縄の政治的主体化と対抗暴力―『沖縄イニシアティブ』と『希望』
第3章 植民地の男性セクシュアリティ―豊川善一『サーチライト』
第4章 米軍沖縄統治とクィア・ポリティクス―『八月十五夜の茶屋』
第5章 大東亜という倒錯―大城立裕『朝、上海に立ちつくす』
第6章 母を身篭もる息子―目取真俊『魂込め』
第7章 沖縄を聞く―大江健三郎『沖縄ノート』
著者等紹介
新城郁夫[シンジョウイクオ]
1967年沖縄生まれ。立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、琉球大学法文学部教授。専攻は近現代沖縄文学・日本文学、ポストコロニアル研究、ジェンダー研究。著書に『沖縄文学という企て』(インパクト出版会、2003、第25回沖縄タイムス出版文化賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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