コロナ/コロニラ―ヴァレリー詩集

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  • サイズ A5判/ページ数 194p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622075455
  • NDC分類 951
  • Cコード C1098

内容説明

作ってみるだけのことはあったのだ…ヴァレリー最後の詩集を初めて公刊。

目次

自分自身への手紙
コロナ(ナルシサへのソネット;ジャスミンへのオード;しだれ柳;魂よ… ほか)
コロニラ(奥深き薔薇に寄せて;いとなみのさなか;午前四時;夜想曲第二番 ほか)

著者等紹介

ヴァレリー,ポール[ヴァレリー,ポール][Val´ery,Paul]
1871年10月30日、南仏の港町セットに生まれる。1894年ごろから日記『カイエ』を書き始める。1895年、『レオナルド・ダ・ヴィンチの方法への序説』。1896年、『ムッシュー・テストと劇場で』。1897年、陸軍省入省。1900年、画家ベルト・モリゾの姪ジャニー・ゴビヤールと結婚。アヴァス通信社社長エドゥアール・ルベイの私設秘書になる。1901年、陸軍省を辞職。1917年、長詩『若きパルク』で文壇に復帰。1925年、アカデミー・フランセーズ会員に選ばれる

松田浩則[マツダヒロノリ]
1955年生まれ。東京大学大学院博士課程中退。現在、神戸大学大学院人文科学研究科教授。J.ロビンソン=ヴァレリー『科学者たちのポール・ヴァレリー』(共訳、紀伊國屋書店、1996、第32回日本翻訳出版文化賞)などの著作がある

中井久夫[ナカイヒサオ]
1934年生まれ。1959年、京都大学医学部卒業。はじめウイルス研究者。東大分院において精神科医となる。神戸大学名誉教授。1985年、芸術療法学会賞、1989年、読売文学賞(翻訳研究賞)、1991年、ギリシャ国文学翻訳賞、1996年、毎日出版文化賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

石油監査人

14
フランスの詩人であるポール・ヴァレリーの最晩年の二冊の詩集です。コロナは「王冠」、コロニナは「小さな王冠」を意味します。これらの詩集は、当時の恋人のジャン・ヴォワリエに書き送った詩をまとめたもので、併せて44編の詩が紹介されています。フランス第三共和制を代表する知性と称されるヴァレリーですが、この詩集では、真逆の人格を示しています。際どい耽美的な愛情の表現や恋人に対する過剰な賛美や深い嫉妬を綴った詩は、読む者を戸惑わせます。詩の良し悪しよりもヴァレリーの複雑な内面を感じさせる一冊でした。2021/12/20

tom

6
敬愛する中井久夫さんが若いときから大切にしていた詩人ヴァレリーの詩の翻訳。この詩を作ったとき、ヴァレリーは、70歳前後。妻もいる身なのに、30歳と幾つかの女性ジャンヌと出会い、愛を語るようになる。そして、ジャンヌに求められ、彼女宛の手紙に詩を同封するようになる。ジャンヌは、(たぶん)80歳すぎて死亡するまで、この詩を独り占め。そして、死亡後になってようやく、この詩が公開されたという流れ。翻訳詩の善し悪しなんて、私には理解できないけれど、「コロニラ」のエロチックさには、ちょっと目が奪われたのです。良書です。2016/08/16

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