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巡礼コメディ旅日記―僕のサンティアゴ巡礼の道

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  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622075349
  • NDC分類 293.6
  • Cコード C0098

内容説明

著者のハーペイさんはドイツ人のコメディアン。20歳の頃からテレビ界に入り、人気者のエンターテイナーとしてがむしゃらに走りつづけてきた。2001年、37歳の夏、病気などをきっかけに自分の人生を見つめなおそうと、スペインのサンティアゴ巡礼道、またの名は「聖ヤコブの道」800kmを、一人で歩き通そうとくわだてる。本書は40日にわたってこの巡礼道を歩いた旅の日記であり、コメディ小説のようにも愉しめるノンフィクションだ。神を探し、自分を見つめる心の旅路。ときには鄙びた教会で生と死に思いをめぐらし、ときには居酒屋で仲間と朝まで大騒ぎ。サンティアゴ・デ・コンポステラ大聖堂へたどり着くまでに神は見つかるのか。2007年度ITB(国際旅行見本市)ブック・アワード最優秀紀行文学賞を受賞した、超話題作。

目次

2001年6月9日 サン・ジャン・ピエ・ド・ポール
2001年6月10日 ロンセスバリェス
2001年6月11日 スビリ
2001年6月12日 パンプローナ
2001年6月13日 パンプローナ
2001年6月14日 ビアーナ、ログローニョ
2001年6月15日 ナバレテ、ナヘラ
2001年6月17日 サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ
2001年6月18日 サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ
2001年6月21日 カスティルデルガード〔ほか〕

著者等紹介

カーケリング,ハーペイ[カーケリング,ハーペイ][Kerkeling,Hape]
1964年ドイツ西部レクリングハウゼン生まれ。スペイン語、イタリア語、フランス語、英語、オランダ語に堪能。サンティアゴ巡礼では、この語学の才を存分に生かして、世界各国から訪れる巡礼者たちと交流。1984年からTV界に入り「ハニライン」のキャスターで人気者となる。以後「カンガルー」「オールノーマル」「ハーペイが行く」「レッツ・ダンス」などの生番組やバラエティ・ショーで好評を博す。エンターテイナー、司会、コメディアンとして多方面で活躍

猪股和夫[イノマタカズオ]
1954年生まれ。静岡大学(ドイツ文学専攻)卒業後、『小学館独和大辞典』の校正業務に従事。校正スタッフのチーフを務める。現在は、出版社校閲部勤務のかたわら、ドイツ語の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

utataneneko

5
ドイツの人気コメディアンが、サンティアゴ巡礼の旅の模様をつづった本。写真から拝見するに大柄でスリムとは言いがたい彼、でも巡礼に出るからには信仰心の篤い人なのだろうと思いきや、神は本当にいるのだろうかとか、この道を歩いていって何かいいことがあるのだろうか、などと疑ったり、あまりのキツさに時に弱音を吐いたり。それでも旅が進むにつれ、周りの巡礼の人たちと友達になったり、いろんな出来事を自然体で受け入れたり、だんだんと心を開いていくさまが、手に取るように分かった。一緒に旅をするように、ゆっくりと堪能した一冊。2010/10/02

kana

4
ドイツの有名コメディアンによるサンチャゴ巡礼の旅日記。序盤は、コメディアンっぽく出会った人や風景を毒舌に軽快に記されていたが、中盤〜終盤は、心の動きも出てきて、真摯に巡礼に取り組みながら自分と向き合ってる姿勢がみてとれて応援したくなる気持ちでいっぱいだった。結局、出会って別れて再会してを繰り返す旅路の中で、気が合いゴールまで一緒に歩んだ仲間が、巡礼によって成長した自分姿なのではないかと思う。読んで良かった一冊。でも行きたいけど、私には無理と突きつけられた一冊でもある。いつか再読でまた巡礼路と向き合おう。2021/05/03

波 環

3
この5月の連休にスペイン巡礼のほんのさわりだけ行ったとのであるが、とにかくドイツ人が多くて、宿泊所でドイツ人男性に脇を囲まれた二段ベッドに寝た時はここはロシア戦線なのではないか(泣)とまで思った。途中のバルも玄関前のメニュー看板はスペイン語とドイツ語。同じ宿に入ったドイツギャルズに、この本の存在をきいて帰国後読んだわけです。著者はドイツのピン芸人 日本で言うと今田耕司くらいポジションかと想像するが(?)語る内容も皮肉屋で優しくて人気芸人なのがわかる。歩いて得るものなんて人それぞれ。それでいい。2019/09/02

ミュンヘン

3
サンチアゴ・デ・コンポステラまでの巡礼800キロの道のりを地図と首っ引きで読んだ。青池保子「アルカサル」で覚えがある地名も多い。著者が同い年なのも驚いた。今までコメディアンとして働き続け、病気もきっかけとなり巡礼の旅に出たらしい。といってもカトリックのシリアスな信者でもなく、汚い巡礼宿ではなく居心地のよいホテルに泊まり、街が魅力的なら何日も滞在する。そんな「今時」な巡礼でも、毎日2~30キロ歩く中で否応なしに自身と対話し、周波数さえ合えばいつでも神と対峙できるのだということを身を持って実感していく。2013/05/08

ckagami

3
須賀しのぶさんの去年のお勧め本(活字倶楽部で)だったので読む。道は先に進みたくなるから道なんだ、というような意味の一節が印象的。コメディアンならではの鋭い人間描写が面白い。自分にはこんな宗教心はないが、巡礼をやってみたくなってしまった(実際の苦労を少しでも創造すると気持ちが萎えるけど)2011/03/27

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