思春期とアタッチメント

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  • サイズ A5判/ページ数 184,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622075219
  • NDC分類 146.8
  • Cコード C1011

内容説明

成長の喜びと葛藤…そのとらえがたい心性にどのように接近し、どのように触れるか。ボウルビィ以後の研究を礎に臨床のなかで磨かれた、精神分析理論と発達理論をつなぐ思春期理解の方法論。

目次

第1章 アタッチメントとは
第2章 アタッチメントの測定と内的作業モデル
第3章 思春期におけるアタッチメント
第4章 精神的健康の防御要因としてのアタッチメント
第5章 心理療法の初期におけるアタッチメント
第6章 心理療法の過程と終結におけるアタッチメント

著者等紹介

林もも子[ハヤシモモコ]
1960年生まれ。1983年東京大学文学部心理学科卒。1991年東京大学教育学研究科博士課程単位取得退学。立教大学大学院現代心理学研究科教授。臨床心理士。ASIコンサルタント(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いとう

4
前半はアタッチメント一般論。そして、社会人格心理学としての評価方法として、RQ、AAI、ASIなどに触れる。精神分析の概念に則ると、現実を知覚し、予測し、行動を選択する機能をもつ内的ワーキングモデル(IWM)は『自我機能』と考えられるそうで、思春期の支援はこのIWMの安定性と実際にある安定的アタッチメント関係との兼ね合いで、心理的な危機が変わり、支援の在り方(どのようにIWMを安定化させるか)も変わってくる。思春期の人たちによく起こる、援助を求めない傾向や攻撃性とその支援を上記で説明する。2024/08/02

ひろか

3
思春期とアタッチメントという、非常に困難な問題を結びつける意欲的な一冊。内容は容易ではないが、読み込まなければならない。2013/12/22

ぴっちゃん

0
臨床心理士・スクールカウンセラーなど、心理学を専門にする人のための本だとは思うが、発達心理等に興味を持つ教師や、親が読むのも良いと思います。読書好きとしては104ページに注目です。2017/01/09

せっちん

0
読み終わるまでに一年以上かかったけど、それだけの意義が詰め込まれた一冊だった……。かっちりした語句や文章で極力情緒を排した表現に徹されていたので、センチメンタリズムに陥らず様々なケースを俯瞰的に考えることができた。しばしば感情に振り回されて何が原因でどういった構造で問題が発生するのかが見えづらくなるので、とても大切な姿勢だと感じた。愛着、という訳で誤解されがちだけど、アタッチメントや信頼醸成に愛情は必須でないということは肝に銘じたい。2021/06/10

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