被害妄想―その背景の諸感情

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  • サイズ A5判/ページ数 225,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622075202
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C1011

内容説明

妬み、気後れ、自己不全感…なぜ日常の感情が被害妄想への変貌を遂げるのか。妄想に先立ち、妄想を駆動する感情のメカニズムを鮮やかに解き明かす古典的名著。

目次

第1部 影響感情(初期体感異常;被害妄想に共通して存在する感情;影響感情、強制感情;剥奪感情、奪取感情;浸透感情;影響感情と妄想)
第2部 社会的客観化外在化(精神弛緩発作;空虚感情;外部の人間の行為に対する感情;社会的振る舞いに滞在する行為の二重性;社会的表象像の識別;病的主観化内在化、病的客観化外在化)
第3部 影響感情の解釈・試論(社会的活動の二重性;強制感情;入れ替わり感情、浸透感情;察知感情;思考反響感情;二重化感情;転嫁症)

著者等紹介

ジャネ,ピエール[ジャネ,ピエール][Janet,Pierre]
1859‐1947。パリに生まれる。フロイトとならぶ代表的心理学者。19世紀末、サルペトリエール病院でヒステリー、解離の心理学的治療に携わり、外傷性記憶、意識下固着観念、意識野の狭窄、交代性人格、心理学的エネルギー、心的緊張、心的傾向(人格)の階層構造など重要な諸概念を提唱。後年は、ヒステリーから強迫観念、精神衰弱の病理学的考察に視点を移し、それらの論考をコレージュ・ド・フランスで「社会的人格の発達」と題して講じている

松本雅彦[マツモトマサヒコ]
1937年に生まれる。精神科医。1964年京都大学医学部卒業。阪本病院、京都大学精神科勤務を経て、京都大学医療技術短期大学部教授、京都府立洛南病院院長、京都光華女子大学教授を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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手押し戦車

16
不安は言葉にすると知らない、予測できない、など全てが分からない事で分かってたら、不安に感じる事はないが、苛まれる人と苛まれない人がいるがその違いは客観視。客観的に見える不安から目をそらしてると突然、目の前に不安が立ちはだかり大きな不安に目が奪われ、楽しい事に目が行かない。不安が大きくなるのは、嫌な事や不安な事から目を背け、考えないようにする事で目の前の大きな不安について、色々連想し妄想し知ったかで経験もせずに得た知識は知ったつもりになり本当の事は何も分かっていない。妄想と現実、不安を分ける物は経験の有無だ2014/07/12

壱萬弐仟縁

6
曲解、ひねくれの評者も心当たり。自宅半径30mの存在にはsensitiveであったと思う。裏表紙の叙述も当たっている。自己不全感、要は、半人前の人生が続く以上、世間からは爪弾きであろう。今朝、転職サイトからスカウトメールが来ていたが、やれそうもない仕事だなと。生い立ちからすれば評者は赤面症、集団での居心地の悪さは吐露しておきたい。軍隊原理は最も嫌悪している。人間は複雑だから、簡単にレッテルを張ってはならない。たまたまその病質が強いというスタンスが正しいのでは。誇大妄想もオーヴァードクター歴長期化で顕在化。2013/01/18

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