内容説明
望遠鏡によるガリレオの天文学的発見から400年。コペルニクス説禁止令、ガリレオ断罪から、教皇ヨハネス・パウルス2世による1992年の“名誉回復”まで、歴史上最も有名な裁判の真相を解明。
目次
序章 伝統的世界観からコペルニクス理論へ
1 ガリレオ登場―誕生からパドヴァ時代まで
2 望遠鏡による天文学的発見―論争の始まりと展開
3 聖書をめぐる論争の結末―『天球の回転について』禁書となる
4 彗星論争と『試金天秤』―マッフェオ・バルベリーニの教皇選出
5 コペルニクス計画の再開―『世界系対話』の出版
6 荒れ狂う嵐―ガリレオの裁判と断罪
7 「ガリレオ問題」―裁判の終結から現代まで
著者等紹介
ファントリ,アンニバレ[ファントリ,アンニバレ][Fantoli,Annibale]
1924年、リビアのトリポリに生まれる。第二次世界大戦の直前にローマに移住し、(かつてのローマ学院の地にある)ヴィスコンティ高校に通う。ローマ大学(サピエンツァ)で数学と物理学を学び、天文学の論文(リンチェイ学会より出版)により博士号を取得。次いで教皇庁立グレゴリアン大学で哲学と神学を学び、それぞれの教授資格を取得。1960年に日本に赴き、上智大学をはじめ、青山学院大学、武蔵野音楽大学などで哲学(特に宇宙論と科学哲学)と西洋思想史を教える
大谷啓治[オオタニケイジ]
1930年、東京に生まれる。上智大学大学院哲学研究科修士課程修了。ミラノ・カトリック聖心大学文哲学部卒業。上智大学教授、同学学長を歴任
須藤和夫[スドウカズオ]
1949年、千葉県に生まれる。1993年、上智大学大学院博士課程修了。現在、日本カトリック神学院、文教大学、埼玉学園大学、群馬工業専門学校、非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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