内容説明
バブルを繰り返し世界を脅かす資本主義の妖怪!イギリス政治学の泰斗が歴史・思想・国際関係から金融危機の全容を解明する。グローバル経済の再編成を展望。
目次
序章 行き過ぎへの道
第1章 好景気から破産へ
第2章 資本主義の危機
第3章 グローバル化と新自由主義
第4章 景気後退の政治学
第5章 グローバルな衝撃
第6章 何がなされるべきなのか?
著者等紹介
ギャンブル,アンドルー[ギャンブル,アンドルー][Gamble,Andrew]
1947年ロンドンに生まれる。1968年ケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジ卒業(B.A.)、1969年ダラム大学大学院修士課程修了(M.A.)、1972年ケンブリッジ大学ゴンヴィル・キーズ・カレッジ(博士課程)修了。1975年Ph.D.取得。1973年シェフィールド大学政治学科講師、1986年同大教授。2005年アイザイア・バーリン賞を受賞。2007年よりケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジ教授および政治・国際関係学科学科長
小笠原欣幸[オガサワラヨシユキ]
1958年生まれ。1981年一橋大学社会学部卒業。1986年一橋大学社会学研究科博士課程修了(社会学博士号取得)。1991年より東京外国語大学講師、1994年より同大学助教授。現在同大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メルセ・ひすい
2
第六章市場原理主義者 国家保護主義者・・各解説 まあ・・前回の100年に一度の経済危機!が流行語?になりましたが、100年前は米国が新興国であり大恐慌になった。新興国は外需に頼っており、即、窮地に陥るのは自明のこと、現在の新興国はご存じのとおり、・・ですがブリックスとか言いましたが、ここに来てブラジルも株式市場が暴落・・同じ轍です。マザコン・ゼネコンとか馬鹿を言ってる場合ですかネ・・本書・・最後に「宴席の妖怪」の解説で締めています。必読書★10です。ご理解が至らない場合は、周辺の経済書を熟読ください2010/02/15
メルセ・ひすい
2
妖怪⇒追っ払ったと思ってもまた現れ、人の生活を貪り喰う。 もう1つは原題の『宴席の妖怪』の宴席 ・・かの不滅の名作 オーウェルの『動物農場』からのインスピレーション! 『動物農場』は必読×100ですよ。 また、妖怪とはマルクスは超楽観主義者で『共産党宣言』も次の危機で資本主義は゛おしまい゛になると確信していた。゛ヨーロッパを徘徊している共産主義の妖怪゛! まあ、経済の安定が無ければ共産主義は成り立たない。生産性は皆無。 共産主義が主で資本主義が従の国なんか・・ありそうで変?お隣は??2010/02/14
メルセ・ひすい
1
赤12-27 青12-72 73 127 赤45 ゛目下の金融危機の全容を解明゛ ★5 ★5 ★5 凄い! 自分の蒔いた猛毒・流石・AS. ケンブリッジの学科長!古代の諺「神は滅ぼそうとする者に対し気を狂わせることから始める」。・・・定期的に炉心妖怪・メルトダウンを警告・警告・資本主義の崩壊! ★寂しい道を歩いている人のように、彼は恐怖を感じながら歩く。いったんは引き返すがやはり歩き続ける。そしてニ度と振り返らない。なぜなら、彼は、ぞっとするような友人がすぐ後からついてくるのを知っているから!2010/02/14
\サッカリ~ン/
0
後にリーマンショックと呼ばれる金融危機発生直後に書かれた。危機の只中においてこれだけ冷静な分析と比較は凄いの一言であり、ただ感服した。百年に一度と言われた今危機が、なぜそれほどまで大掛かりなものとなったのか、原因は何か、各国の状況、そして今後の世界経済が採るべき方針まで、経済初心者にも判りやすく丁寧に説明された良書と感じた。当時の日本は麻生・中川両氏が奮闘していた時期であったが、選挙の結果与党は民主党となった。その後のことは説明するまでもない。著者も想定しえない最悪の道を辿る結果となったのが悔やまれる。2013/02/20
numainu
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評価D2023/04/25