内容説明
「形式としてのエッセー」を筆頭に、20世紀批評に確実な刻印を遺した文章群。本巻は「抒情詩と社会」「ハイネという傷」「ヴァレリーの偏倚」、ルカーチ論「無理強いされた和解」など17篇。全2巻。
目次
形式としてのエッセー
叙事文学の素朴さ
現代小説における語り手の位置
抒情詩と社会
アイヒェンドルフの思い出のために
ハイネという傷
シュルレアリスムをふりかえる
句読点
代行者としての芸術家
『ファウスト』の最終場面によせて〔ほか〕
著者等紹介
アドルノ,テオドール・W.[アドルノ,テオドールW.][Adorno,Theodor Wiesengrund]
1903‐1969。ドイツのフランクフルト・アム・マインに生まれる。同市の大学およびウィーン大学に学び、フランクフルト大学で講義していたが、ナチス政権時代、イギリスを経てアメリカに亡命、1949年帰国。翌年から同大学教授。ホルクハイマーとともに研究所を再建した。哲学・社会学・美学の領域を統合しながら、フランクフルト学派の代表的思想家として知られるいっぽう、作曲を学び、作曲を重ねたほか、現代音楽に関する理論および批判も展開
三光長治[サンコウナガハル]
1928年広島生まれ。京都大学文学部独文科卒業。愛知大学講師、神戸大学助教授、埼玉大学教授、神戸松蔭女子学院大学教授を歴任
恒川隆男[ツネカワタカオ]
1940年東京生まれ。東京大学教養学部、津田塾大学学芸学部国際関係学科を経て、明治大学文学部教授
前田良三[マエダリョウゾウ]
1955年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、立教大学文学部教授
池田信雄[イケダノブオ]
1947年東京生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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