内容説明
日本語の「戦後」の意味は、過去65年間全く変らない。なぜ私たちは「戦後」がこれだけ続くことを疑問に思わないのか。日米関係を徹底して問い直す待望の論集。
目次
序論 特殊体制、縺れ合い―あるいは米国による日本の形象化について
1 あいまいなシルエット―イデオロギー、知、そして米国における日本学の形成
2 戸坂潤の処刑とその他の物語―記憶、歴史、日本の「戦後」問題にかんする随想
3 日本の長い戦後―持続する記憶、忘却される歴史
4 記憶、喪、国民道徳―靖国神社と戦後日本における国家と宗教の再統合
5 見える言説、見えないイデオロギー
6 「一木一草に宿る天皇制」―指示するもののない象徴
7 天皇ではなかったかもしれない天皇―ヒロヒトの独白録
8 帰ってきたヒロヒト―ハーバード・ビックス『昭和天皇』を読む
ユニヴァーシティ、ファシズム、声―ハリー・ハルトゥーニアンと歴史―監訳者あとがきにかえて
著者等紹介
ハルトゥーニアン,ハリー[ハルトゥーニアン,ハリー][Harootunian,Harry]
シカゴ大学で25年間教鞭をとった後、ニューヨーク大学東アジア研究学科を創設、10年間同学科長を務める。現在、コロンビア大学大学院招聘教授(東アジア研究)。今後数年間はデューク大学文学部客員教授の予定。歴史学・日本思想史専攻。Journal of Asian Studies誌編集長、Critical Inquiry誌共同編集長を歴任。American Academy of Arts of Sciences会員
エンドウ,カツヒコ・マリアノ[エンドウ,カツヒコマリアノ]
ヴィクトリア大学(カナダ)太平洋アジア学部助教授。日本思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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