内容説明
イギリスの哲学者、ラッセル自選のエッセイ集。表題作「神秘主義と論理」をはじめとして、科学が提示する新しい世界像のなかで、人間はどのような信仰を構築しうるかを論じた「自由人の信仰」など、その明晰な哲学の全貌を収録する。
目次
1 神秘主義と論理
2 自由教育における科学の地位
3 自由人の信仰
4 数学の研究
5 数学と形而上学者たち
6 哲学における科学的方法について
7 物質の究極的諸要素
8 感官与件の物理学に対する関係
9 原因という概念について
10 直知による知識と記述による知識
著者等紹介
ラッセル,バートランド[ラッセル,バートランド][Russell,Bertrand]
1872‐1970。イギリスの哲学者。ケンブリッジ大学で数学・哲学を学んだ。1910‐13年にはホワイトヘッドと共に画期的な著作『プリンキピア・マテマティカ』(3巻)を著わし論理学や数学基礎論に貢献した。第一次大戦が勃発するや平和運動に身を投じて母校の講師の職を追われ、1918年には4ヵ月半投獄される。以後社会評論や哲学の著述に専念し、ヴィトゲンシュタインとの相互影響のもとに論理実証主義の形成によって大きな影響を与えた。1950年哲学者として3度目のノーベル文学賞受賞。また原爆禁止運動の指導者のひとりとして99歳の生涯を閉じるまで活動を続けた
江森巳之助[エモリミノスケ]
1917年東京に生れる。1942年東京大学法学部卒業。元経団連国際部長、図書館長。2001年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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