東京裁判における通訳

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  • サイズ B6判/ページ数 231,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622074229
  • NDC分類 329.67
  • Cコード C1021

出版社内容情報

東京裁判の要となった通訳者の採用過程や、通訳手順を分析した重要書。法廷でのコミュニケーション・プロセスを明らかにする。

誤解を正す意味で、いったい誰がどのように通訳業務を遂行したか様々な事実のディテイルを掘り起こし分析する。日米両国の資料とインタビューを基に通訳過程の全体像に光をあて、その三層構造、手順成立の過程、二世モニターの複雑な立場など、この裁判の特異な特徴に焦点をおく。精緻な研究の嚆矢としての力作。

内容説明

本書では、東京裁判の通訳について誤解を正す意味で、いったい誰がどのように通訳業務を遂行したかについて、さまざまな事実を掘り起こすことを第一の目的とした。日米両国で入手した資料やインタビューを基に通訳作業の全体像に光をあてるとともに、通訳体制の三層構造、通訳手順成立の過程、二世モニターの複雑な立場といった、東京裁判通訳における際立った特徴に焦点を当てた考察を行う。本書の第二の目的は、東京裁判通訳に関する事象を、通訳・翻訳学における理論や概念を基に分析・解説することである。通訳学とは、通訳の認知的プロセス、コミュニケーションの仲介者としての通訳者の役割、通訳史、通訳教授法など、通訳のさまざまな側面を研究する学問で、ここ数十年ほどで急速に発展した。ここでは、今日の通訳学の新潮流である社会科学的アプローチを適用し、東京裁判の歴史的・政治的文脈のみならず、裁判関係者間の力関係、通訳作業に関わった人々の社会的・文化的背景に目を向けながら、通訳事象の説明を試みる。新しい次元に進む精緻な東京裁判研究の嚆矢として贈る書。

目次

序章 なぜ東京裁判か
第1章 東京裁判の通訳体制
第2章 通訳者のプロフィール
第3章 東京裁判における通訳の特殊性
第4章 東條英機証言の通訳
第5章 東京裁判の通訳学
終章 東京裁判通訳の意義と今後の研究課題

著者等紹介

武田珂代子[タケダカヨコ]
熊本市生まれ。現在、カリフォルニア州パシフィック・グローブ在住。モントレー国際大学(MIS)翻訳通訳大学院准教授(通訳実習・通訳研究の科目を担当)。会議・法務通訳者、翻訳者。MISで翻訳・通訳修士号、ロビラ・イ・ビルジリ大学(スペイン)で翻訳通訳・異文化間研究博士号を取得。訴訟通訳、通訳教育、第二次世界大戦中の日系米人語学兵、継承語と国際紛争、東京裁判における通訳等に関する英語論文や発表多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tkm66

1
限りなく面白そうなタイトル・凄まじく読み辛い文章、との覚えが。2009/07/12

guanben

1
東京裁判は、逐語通訳で、しかも外務省の職員を中心に行われていたとは、意外。2015/09/05

Yasuhisa Ogura

1
英語と日本語が使用された東京裁判では、通訳は不可欠であった。本書は、どちらかと言えば裏方的存在であった通訳に脚光を当てたものである。東京裁判では、弁護人や被告人の発言が、同時に翻訳されるという同時通訳だと思っていたが、実際には通訳、モニター、言語裁定官という3段階を経て、翻訳されるという逐次通訳であった。どのような訳語を使うかについて、争いがあったことも明らかにされている。また、通訳は、外務省の職員などの日本人が務めており、中には、日本に有利になるように翻訳したと述べた者もいたことが紹介されている。2013/08/29

tototomoton

1
東京裁判はニュルンベルグ裁判と異なり日英通訳不足から日本の外務官僚が通訳として使用されたという事実は初めて知った(元ナチス党員にヒットラーの通訳をさせるようなものでニュルンベルグではあり得ない措置)。二世チェッカーの複雑な立場については数日前にカール・ヨネダ氏の「マンザナー収容所日記」を読んでいたので想像がつく。現在アフガンやイラクの戦争のためにアメリカの語学兵は約3年、3000万円をかけて現地の言葉を学んでいるという。同時にやはり二世の人たちが現地に戻るケースも多い。いろんな示唆にとんだ本だった。 2012/06/12

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