内容説明
若き日の恋、患者の恋愛告白、友人の体験、映画・小説・神話のヒロイン…。フロイトやヴァレリーの恋人…。精神分析学の長老による、忘れえぬ女たちの物語。
目次
わたしだけの映画
小説の女たち
絵画にみる女たち
相違のすべて
S夫人とその姪イザベル
ポンヌフ橋
去って行く女
オディル
舞台を去る
ヨセフ〔ほか〕
著者等紹介
ポンタリス,J.‐B.[ポンタリス,J.B.][Pontalis,J.‐B.]
1924年生まれ。フランスの精神分析学者、編集者、作家。サルトル、メルロ=ポンティ、ラカンらと親しかった。2006年には小説『兄の弟』でメディシス賞を受けている
辻由美[ツジユミ]
翻訳家・作家。著書『翻訳史のプロムナード』(1993、みすず書房)『世界の翻訳家たち』(1995、新評論、日本エッセイストクラブ賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひろゆき
1
精神分析学者。39編からなるエッセイ集というか短い物語集。とにかくおもしろく、書き方が洒落ている(死語?)。私には使い道ないが、示唆に富む。どの物語もスタイルが一様でなく、飽きさせない。過剰な恋愛模様は、シャイな日本人の世界には現れにくいもので、こんな本を書くことは日本人には不可能か、鼻持ちならない奴ということになってしまう。いいのう、フランス。ベストセラーというのも頷ける。2015/01/20
nranjen
0
偶然図書館で手にした本だったけれど、予想だにせぬ、いい感じの本だった。洒落ていると同時に、深く心に染み入るような。2016/10/29