内容説明
映画監督ジャン・ルノワールが描く、父である画家ルノワールの肖像。晩年の父との間に交わされた会話をもとに執筆された。幼少年時代・青年時代の父、当時のパリの風物、印象派の画家たちの鮮やかなプロフィール、幸福な家庭…心の中で育まれた、数々の思い出が結晶し、ルノワールの人と作品が生き生きと描かれる。
著者等紹介
ルノワール,ジャン[ルノワール,ジャン][Renoir,Jean]
1894年9月15日パリのモンマルトルに生まれる。印象派画家オーギュスト・ルノワールの第2子。映画監督として「どん底」(1936)「大いなる幻影」(1937)「ゲームの規則」(1939)「河」(1951)「フレンチ・カンカン」(1954)など多くの名作がある。1979年2月12日、アメリカのロサンゼルス郊外ビバリーヒルズの自宅で死去
粟津則雄[アワズノリオ]
1927年生まれ。東京大学文学部フランス文学科卒業。法政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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春ドーナツ
8
著者は書いても書いても、書き足りない、いつまでも書き続けたかったのではないだろうか。2017/06/09
takakomama
3
大学の美術の先生のお勧め本。画家ルノワールの次男ジャンは語っても語っても、思い出が尽きません。いろいろなエピソードが面白かったです。ルノワールは家族思いで子煩悩で心配性。近所の人々にも好かれ、友人も多いです。ルノワールの描く絵画のように、優しくて明るくてあたたかい人柄と家庭で、ますますルノワールが好きになりました。字が細かいうえに2段組、448ページは読み応えがありました。2022/07/21