ジョンソン博士の『英語辞典』―世界を定義した本の誕生

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  • サイズ A5判/ページ数 278,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784622073369
  • NDC分類 833
  • Cコード C1022

出版社内容情報

英語辞典の言葉と定義、例文を通して、18世紀ロンドンの姿と、ジョンソンの努力、夢と失望、後世の辞典に及ぼした影響を描く。

内容説明

見出し語と引用文の選定基準は?収録されなかった言葉は?信条と嗜好、自伝的要素のこめられた「偏見に満ちた正しい英語」を通して、伝説の辞典編纂者の姿をユーモアに満ちた筆致で描く。

目次

Adventurous―あくまで挑戦の冒険魂
Amulet―アン女王のお守り
Apple―英知のもとはリンゴよりペトラルカ
Bookworm―円熟した本の虫
Commoner―オックスフォードの自費学生
Darkling―がまんと暗中模索の時
To Decamp―機を見てロンドンへ
To Dissipate―暗い世界の探検
English―懸案の英語辞典
Entrance―ゴフ・スクウェアでの仕事始め
写学生六人の横顔
収集方針はまず読書
千々乱れる編纂作業
定義における辞典編纂者の苦悩
図書館のような辞典
長びく憂鬱症
謎めく世界が見える顕微鏡
難解な言語の網模様
美妙な表現、微妙な表現
偏見に満ちた正しい英語
本音が垣間見える
豊穣な都市の楽しみ
名人も馬脚をあらわす
名目だけのパトロン
もう一踏ん張りの英語史と英文法
物語あふれる辞典
やがて悲しき序文の言葉
世に評価を問う
世の喝采をあびる
雷名轟く覇者ジョンソン
略述本、世界中に流布
流転する記述
歴代の英語辞典への影響力
レントゲンを知らない時代と現代とのギャップ
労作の解剖分析で知るジョンソン像

著者等紹介

ヒッチングズ,ヘンリー[ヒッチングズ,ヘンリー][Hitchings,Henry]
1974年生れ。イギリスの作家・批評家。王室奨学生としてイートン校に学んだのち、オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジに進む。ロンドン大学で博士号取得。デビュー作である『ジョンソン博士の『英語辞典』―世界を定義した本の誕生』は、言語および文化史をテーマとしたナラティブ・ノンフィクションとして高い評価を得、アメリカ版の刊行された2005年にはモダン・ランゲージ・アソシエーション(MLA)より、その年にもっとも優れた独自の仕事をなした研究者に与えられる賞を授与された。ロンドン在住。「フィナンシャル・タイムズ」や「ニュー・ステイツマン」、「ガーディアン」、「ロンドン・タイムズ」の書評紙「TLS」などへの執筆のほか、ラジオでも活躍中

田中京子[タナカキョウコ]
1948年、東京に生まれる。津田塾大学学芸学部英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。