出版社内容情報
ミシガン生まれの日本語作家。朔太郎、中也、犀星から、小熊秀雄や黒田三郎までの近現代詩の名作の原作と英訳を対訳スタイルで。
「ふらんすへ行きたしと思へども/ふらんすはあまりに遠し」と、萩原朔太郎は歌った。遠いからこそ魅力的に映ることがあり、好奇心に駆られて近づきたくなる。ぼくにとっては、翻訳作業が究極の接近で、日本語の詩と向き合って呼吸を合わせ、ふたりで英語の大ホールへと踊り出す。最初のぎこちなさを乗り越え、ステップの練習を重ねるうちに、詩はだんだんとパートナーのぼくを離れ、やがて自分ならではのダンスを繰り広げる。……この本に登場を願った26人の作品は、どれも現代と直結している。様子もやり方も違う世界の産物に感じられても、耳を澄ませば今の暮らしに迫って、語りかけてくる。ぼくが添えた英訳とエッセイが、原作の新しさに気づくきっかけとなれば幸いだ。(「まえがきにかえて」より)
内容説明
そろそろ日本のポエトリーにほれなおしてみませんか?アーサー・ビナードといっしょに日本語と英語で詩を満喫。
目次
萩原朔太郎
山村暮鳥
山之口貘
茨木のり子
石原吉郎
中原中也
高田敏子
小熊秀雄
菅原克己
竹内浩三〔ほか〕
著者等紹介
ビナード,アーサー[ビナード,アーサー][Binard,Arthur]
1967年、米国ミシガン州生まれ。ニューヨーク州のコルゲート大学で英米文学を学び、卒業と同時に来日、日本語での詩作を始める。2001年に詩集『釣り上げては』(思潮社)で中原中也賞、2005年に『日本語ぽこりぽこり』(小学館)で講談社エッセイ賞、2007年には『ここが家だ―ベン・シャーンの第五福竜丸』(集英社)で日本絵本賞を受賞。青森放送と文化放送でラジオパーソナリティーもつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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