出版社内容情報
女性同時通訳者の草分けとして活躍してきた著者の通訳論。通訳者の社会・文化史的意義を本格的に研究した日本で最初の本。
豊富な体験をふまえた通訳論。通訳者の社会・文化史的意義を本格的に研究した、初めての書。経験・知見にもとづく深い洞察が冴える。同時通訳パイオニア――西山千、相馬雪香、村松増美、國弘正雄、小松達也、各氏へのロング・インタビューを収録。外交の内幕や、通訳の仕事をめぐる驚くべきエピソードに満ちた、手応えの大きいオーラル・ヒストリーとなっている。
「通訳とは何か」「通訳者の役割とは何か」――現役の通訳者、通訳を志す人、そして、通訳・翻訳の世界を深く知りたい人びとに贈る、本格的通訳研究。また、希有なドキュメントが、日米関係の裏面史を明かしており、国際問題への関心に応える貴重な一冊である。
内容説明
西山千、相馬雪香、村松増美、國弘正雄、小松達也。同時通訳先達の仕事と生涯を伝える、画期的なオーラル・ヒストリーで通訳者の社会・文化史的意義を問う。
目次
第1章 はじめに
第2章 これまでの通訳と翻訳に関する研究
第3章 日本における通訳と翻訳
第4章 通訳者の「ハビトゥス」
第5章 通訳という「フィールド」へ
第6章 「実践」としての通訳
第7章 考察―通訳の役割をめぐって
終章 今後の課題
著者等紹介
鳥飼玖美子[トリカイクミコ]
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授。東京大学大学院教育学研究科客員教授。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業。米国コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ修士課程修了(MA)。英国サウサンプトン大学人文学研究科博士課程修了(Ph.D.)。同時通訳者として国際会議およびテレビで通訳。文化放送「百万人の英語」(日本英語教育協会制作)講師。NHKテレビ「英会話」講師、同「テレビで留学」監修など。専門、通訳翻訳論、言語コミュニケーション論、言語教育。日本通訳学会会長。日本翻訳家協会理事。国際文化学会常任理事。大学英語教育学会評議員。IATIS(International Association for Translation and Intercultural Studies)理事。国際翻訳家連盟(FIT)学会誌(Babel、John Benjamins)編集委員。“The Interpreter and Translator Trainer”(St.Jerome)編集顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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