通訳者と戦後日米外交

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通訳者と戦後日米外交

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  • サイズ B6判/ページ数 382,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622073093
  • NDC分類 801.7
  • Cコード C1080

出版社内容情報

女性同時通訳者の草分けとして活躍してきた著者の通訳論。通訳者の社会・文化史的意義を本格的に研究した日本で最初の本。
豊富な体験をふまえた通訳論。通訳者の社会・文化史的意義を本格的に研究した、初めての書。経験・知見にもとづく深い洞察が冴える。同時通訳パイオニア――西山千、相馬雪香、村松増美、國弘正雄、小松達也、各氏へのロング・インタビューを収録。外交の内幕や、通訳の仕事をめぐる驚くべきエピソードに満ちた、手応えの大きいオーラル・ヒストリーとなっている。
「通訳とは何か」「通訳者の役割とは何か」――現役の通訳者、通訳を志す人、そして、通訳・翻訳の世界を深く知りたい人びとに贈る、本格的通訳研究。また、希有なドキュメントが、日米関係の裏面史を明かしており、国際問題への関心に応える貴重な一冊である。

内容説明

西山千、相馬雪香、村松増美、國弘正雄、小松達也。同時通訳先達の仕事と生涯を伝える、画期的なオーラル・ヒストリーで通訳者の社会・文化史的意義を問う。

目次

第1章 はじめに
第2章 これまでの通訳と翻訳に関する研究
第3章 日本における通訳と翻訳
第4章 通訳者の「ハビトゥス」
第5章 通訳という「フィールド」へ
第6章 「実践」としての通訳
第7章 考察―通訳の役割をめぐって
終章 今後の課題

著者等紹介

鳥飼玖美子[トリカイクミコ]
立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科教授。東京大学大学院教育学研究科客員教授。上智大学外国語学部イスパニア語学科卒業。米国コロンビア大学ティーチャーズ・カレッジ修士課程修了(MA)。英国サウサンプトン大学人文学研究科博士課程修了(Ph.D.)。同時通訳者として国際会議およびテレビで通訳。文化放送「百万人の英語」(日本英語教育協会制作)講師。NHKテレビ「英会話」講師、同「テレビで留学」監修など。専門、通訳翻訳論、言語コミュニケーション論、言語教育。日本通訳学会会長。日本翻訳家協会理事。国際文化学会常任理事。大学英語教育学会評議員。IATIS(International Association for Translation and Intercultural Studies)理事。国際翻訳家連盟(FIT)学会誌(Babel、John Benjamins)編集委員。“The Interpreter and Translator Trainer”(St.Jerome)編集顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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テキィ

7
「自分を殺す」という点で通訳者とデザイナーは似ている。殺しても仄かに個性が匂い立つところも。2012/05/03

hayatama

3
鳥飼先生の大著。前から欲しいな、とは思っていたものの、あまりな値段にたじろいでいたところ、ある先生から日本人通訳者のパイオニアのナマの声が読める本として推薦され、購入。そもそもは鳥飼先生の博士論文がベースであり、通訳翻訳学に関する記述が多く、興味のない人には面白くないかもしれない。(あたしは通訳者の役割に関する理論など非常に面白く読んだ。)それ以上にやはりパイオニア5人の話は本当に面白い。通訳者を目指すヒトは一度読んでも損はない。2014/01/18

Masayuki Shimura

0
[黒衣、前へ]著者が2006年に提出した博士論文が基になっていることもあり、通訳についての理論的知識や情報がない方(私もそうだったんですが...)には難しく思える部分もあります。他方で、オーラル・ヒストリーの取材対象となった五名の話がとにかく面白い。戦前から戦後間もない頃という、英語学習にとっては難しい時期に、好奇心と情熱で英語に向き合った記録は感動的ですらあります。2014/12/29

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