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リズムの本質 (〔2006年〕新)

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  • サイズ B6判/ページ数 142p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622072768
  • NDC分類 141.2
  • Cコード C1010

内容説明

星の運行や四季の変遷のリズム、波の運動や植物の生長のリズム、動物の身体運動のリズム、生理のリズム、生活のリズム、音楽のリズム、色彩・文様のリズム、線のリズム、詩のリズム…われわれはリズムの世界に住んでいるが、そのリズムとは、さて何であるのか?それは周期的な反復現象であるが、同じ意味で使われる拍子(Takt、タクト)とはどう違うのか?ここに「生命」と「精神」についての独創的な思想家クラーゲスの真の思索と探究がはじまる。その魅力、若さ、強さ、深さ―彼の精神の火の点じられるところ、すべては明晰な秩序に置かれる。彼は人を豊かにし、より多くの体験を与える。

目次

第1章 現象研究の意味について
第2章 拍子の仮現性
第3章 分節的持続性としてのリズム
第4章 意識と体験
第5章 リズムの打拍可能性について
第6章 反復と更新
第7章 リズムの空間・時間性
第8章 対極的持続性としてのリズム
第9章 拍子の生命内実について
第10章 展望

著者等紹介

クラーゲス,ルートヴィヒ[クラーゲス,ルートヴィヒ][Klages,Ludwig]
1872‐1956。ドイツのハノーファーに生れる。初めライプツィヒ大学に、後にミュンヘン大学に学ぶ。ニーチェの影響を受け、その思想を伝えて心(魂)と精神との対立関係を説くところから独自の性格理論を展開する。1897年ミュンヘンに「ドイツ筆跡学会」を設立、「筆跡学雑誌」の編集執筆にあたる。1905年には「表現学ゼミナール」を開設、第一次大戦勃発まで隆盛を極めた。22年と23年に彼の生哲学の中核をふくむ『宇宙生成的エロスについて』と『リズムの本質について』を発表し、29年には主著『魂の対抗者としての精神』が刊行された。終始民間学者として活躍した

杉浦實[スギウラミノル]
1932年大阪府に生れる。1962年大阪市立大学大学院修士課程修了。専攻ドイツ文学。現在九州大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポカホンタス

3
リズムと拍子は違うという主張とともに、リズムとは何かについて明確な論理で論じられている。リズム=自然・生命、拍子=人間の理性であり、リズムは眠りを誘うが拍子は覚醒を促す、という指摘も鋭い。やはり名著と言うべきだろう。2016/09/03

Ecriture

3
リズムと拍子を区別し、無意識な生の経験としてのリズムと精神・意識的にノる拍子の相互作用を読み取る。大方の不注意な論者が「リズム」について分析をしていると思っているものは、実は「拍子」の一部分に過ぎないというのが印象に残った。この人の文章はあんまり信用できないけど。「このことは少し考えれば明らかである」みたいなこと言いまくるし。2012/06/25

井蛙

1
リズムは数学的厳密性によって捉えられるものではけしてない、それは同一者の反復(拍子)ではなく類似者の再帰による無限の更新だからだ。拍子とは異なり、リズムは星辰の運動から人間の瞬きまでを貫く生命現象の拍動である。リズムは拍子とあるときは相克し、あるときは相即しながら私たちを宇宙と融合する喜びへといざなってゆく...2017/10/27

Auristela

0
かき乱されるだけ乱されたけど、結局リズムって何だろう?生命とか宇宙とか時間とか、そういった事象と自分の現象と魂と。2013/12/24

euthanasia

0
「拍子は反復し、リズムは更新する」2012/12/16

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