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ラシーヌ論

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  • サイズ A5判/ページ数 377p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622072348
  • NDC分類 952
  • Cコード C0098

内容説明

フランス文学における“幻想獣”ラシーヌを、今日の分析の言葉で解体する―。伝統的文学研究への痛烈な批判となった、「闘うバルト」による批評的言説の白眉。

目次

第1部 ラシーヌ的人間(構造;作品)
第2部 台詞としてのラシーヌ
第3部 歴史か文学か

著者等紹介

バルト,ロラン[バルト,ロラン][Barthes,Roland]
1915年生まれ。フランスの批評家・思想家。1953年に『零度のエクリチュール』を出版して以来、先鋭的エレガンスともいうべきエクリチュールと挑発的な主題の設定により、新しい“批評的言説”を生み出しつづけ、文学批評はもとより現代思想の領域にかぎりない影響を与えた。1980年2月25日に交通事故に遭い、3月26日に死去

渡辺守章[ワタナベモリアキ]
1933年東京生まれ。東京大学教授、放送大学教授、パリ第三大学客員教授等を経て東京大学名誉教授。放送大学名誉教授。専攻フランス文学・表象文化論。演出家。ラシーヌ、クローデル、マラルメ、ジュネなどを専攻。演劇企画『空中庭園』主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nranjen

4
アタリーを読む際、手に取った。今の私たちには素晴らしい批評と感じられる程度だと思うが、発表された当時は相当な騒ぎであったことが、訳者解題で説明されている。作家と結びつけて作品を解釈するという当時のやり方に異議をとなえ、テキストの内部の力関係を解明することによって紐解こうとしたバルトだが、その独特な繊細さや鋭さは時代を超えて特筆に値する。批評は作品から二歩三歩遅れるか、もしくは必死においかけているだけだが、バルトの批評は作品と踊っているかのよう。そんなバルトの素晴らしさをこれまた素晴らしく訳出してくれている2021/11/19

メルセ・ひすい

1
8-11赤38解題(267~P.3771/4)従来の実証主義的文学研究者の激怒を呼ぶ、記念碑作!・「仏・最大の作家」ラシーヌの作品を、当時最もダイナミックだった精神分析の理論・視点で分析。文学における構造主義の担い手として、「闘うバルト」の言説パフォーマンスがひときわ冴えた書。★「悲劇の偉大な場所は海と砂漠のあいだの絶対的な影と太陽に追いつめられた不毛の土地である」冒頭の一文に代表される直感的な世界把握の鋭さ。そして触覚的ともいえる感性の冴え。一方には夜と影・灰燼・涙と眠りと沈黙の断絶なき現前・・・2006/12/26

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