内容説明
耐震強度偽装事件以後、われわれは建築といかに向きあうべきか。スクラップ&ビルドでなく持続可能性へ。意匠・構造設計ほか各分野からの問題提起と考察。
目次
見えない震災
構造設計とは何か
「リファイン建築」からの提言
記憶をつなげる耐震改修のデザイン
不可知の次元―建築と地震をめぐる覚え書き
「耐震構造」の歴史
「建築の強度」と「まちの強度」―まちのリノベーションへ
ロジモクの将来をめぐって―都市居住としての路地長屋
既存建物の活用術―用途変更による建築再生の可能性
飛び地のランドスケープ
著者等紹介
五十嵐太郎[イガラシタロウ]
1967年フランス・パリ生まれ。92年東京大学工学系大学院建築学専攻修士課程修了。博士(工学)。東北大学大学院工学研究科・工学部助教授。建築史、建築批評(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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A建築士耐震偽装事件は一時期話題になったものの、構造計算の本は読んだことがなく真新しい話題だった。§1の主張はあまり納得がいかない。リスク許容度の問題であり、「震度5の地震が来たからと言って直ちに(確率1で)倒壊するわけではない」では誰も安心しないと思う。意味のない数値ならそもそも出さないべきだ。§3の主張の方向性には多分に同意するが、文章が衒学的すぎる。『その「確実さと不確実さ」の極遠点が媒介なしに接続され、概念電荷の落差によってショートしてしまう事態の陰画としてある』とか。§7は、統一は退屈に思える。2024/08/22
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