ガロアと群論 (新装版)

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 133p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622072263
  • NDC分類 411.6
  • Cコード C1041

内容説明

21歳の若さで決闘にたおれたフランスの天才数学者エヴァリスト・ガロア―その短い生涯にもかかわらず、群論の確立者としてのその業績は今なお基礎数学の分野に輝いている。代数学は方程式を解くことに始まったとされる。3次および4次方程式の一般的解法は16世紀にすでに発見されていたが、5次以上の方程式については、19世紀はじめにアーベルとガロアが代数的に解けないことを証明するまで、ながく未解決のままであった。代数方程式の存在に関する研究に最終的な解決を与えたガロアの名は、数学史から消えることはない。本書は、簡明な叙述とイラストとによって群論の基礎をわかりやすく紹介したものである。群の理論に注目した当時の若きガロアと同年代の読者にも理解しやすいようにこまかい配慮がなされている。

目次

1 群の重要性
2 群とは何か?
3 群についての二、三の重要な事項
4 方程式の群
5 可換性のガロアによる判定基準
6 定規とコンパスを用いた作図
7 ガロアの判定基準はなぜ真であるか?

著者等紹介

リーバー,リリアン[リーバー,リリアン][Lieber,Lillian Rosanoff]
1886‐1986。ロング・アイランド大学数学科教授、The Galois Institute of Mathematics and Art会長を務めた

浜稲雄[ハマイナオ]
1905年長野県に生れる。1930年東京高等工業学校(現東京工業大学)機械科卒業。岡谷工業高等学校教諭、諏訪清陵高等学校教諭、岡谷東高等学校校長を務める。1988年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

2n2n

4
ガロアの群論という極めて抽象的な世界を、詩的叙述で簡明に綴った読み物。数学的に厳密な議論も無く、この一冊で群論を習得するのはまず不可能。しかし例えば他の群論の教科書を読んでみて脳が疲労したと感じた時にこちらを読んでみると、「そうか、こういう意味だったのね」と、いい感じに脳をほぐしてくれる。そんな役割が本書にはある。こういうスタイルの本は世の中にもっと存在してもいいと思う。2012/01/22

Susumu Kobayashi

3
『数学は相対論を語る』があまりにも素晴らしかったので、今度はガロアの群論について述べた本書を手に取る。方程式の係数を含む体に対して置換群Gの極大不変真部分群を考え、さらにその極大不変真部分群を考え……というようにして、それぞれの位数(置換の数)が素数である時に、Gは可解群と呼ばれ、その時に限ってベキ根によって方程式が解けることを示した(p.81)。途中まではイメージが浮かんだものの、いまだにすっきりしないものを感じている。また、読み返してみたい。2015/06/11

10⁻⁹

1
文字が詰まってないからサラサラ読める。日本語が変なところもあるけど、イラストも可愛くて、読みやすいのに内容はしっかりしてる。2023/10/02

魚京童!

1
http://kuzirappa.blog.fc2.com/blog-entry-554.html2013/06/23

naruo_homewood

1
ガロアの群論に興味があったので、易しそうな本書に挑戦しましたが、見事に跳ね返されました。群というもの自体が分からないし、群と方程式の関係も分からない。情けない限りですが、出直します。2012/01/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/224732
  • ご注意事項

最近チェックした商品