内容説明
『オリエンタリズム』『文化と帝国主義』を補完する論文中心に、映画『ターザン』論、出色の『白鯨』論から論考『敗北とは何か』まで、多岐にわたる16編を収録。ポストコロニアル批評確立の源泉。
目次
ジッロ・ポンテコルヴォを求めて
マフフーズ以降
ジャングルからの声―ジョニー・ワイズミュラーのターザン
ベリー・ダンサーへの讃歌―タヒア・カリオカ
『白鯨』を読むために
知の政治学
アイデンティティ、権威、自由―支配者と旅行者
ナショナリズム、人権、解釈
「移動する理論」再考
歴史、文学、地理
世界に抗する―エリック・ホブズボーム
バッハの天才、シューマンの奇矯性、ショパンの過酷さ、ローゼンの贈り物=才能
抵抗すること、そして立場を取ること
沈黙から音へ、そしてふたたたび沈黙へ―音楽・文学・歴史
敗北とは何か
定義の衝突―サミュエル・ハンチントン
著者等紹介
サイード,エドワード・W.[サイード,エドワードW.][Said,Edward W.]
1935年11月1日、イギリス委任統治下のエルサレムに生まれる。カイロのヴィクトリア・カレッジ等で教育を受けたあと合衆国に渡り、プリンストン大学卒業、ハーヴァード大学で学位を取得。コロンビア大学英文学・比較文学教授を長年つとめた。2003年9月歿
大橋洋一[オオハシヨウイチ]
1953年名古屋市に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻は英文学。現在、東京大学教授
近藤弘幸[コンドウヒロユキ]
1969年奈良市に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。専攻は英語演劇。現在、東京学芸大学准教授
和田唯[ワダタダシ]
1970年大阪に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学
大貫隆史[オオヌキタカシ]
1974年茨城県に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。専攻は戦後英国演劇。現在、釧路公立大学准教授
貞廣真紀[サダヒロマキ]
1978年東京都に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程在学中。ニューヨーク州立大学バッファロー校博士候補生(ABD)。専攻は米文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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