内容説明
国連問題を中心に、平和と人道のために現代世界に関与してきた著者の長年の思索のエッセンスを、一書にまとめる。冷戦構造の解体から湾岸戦争、「民族紛争」、9・11、イラク戦争、国連安保理問題まで、その冷徹な現状分析の背後には、陶酔せぬこころでつねに事態に対処していく精神が息づいている。
目次
夕暮れの風から―普遍的正義のためのノート
良心的兵役拒否国の証しのために(1990.10)―ポスト冷戦の安全保障の礎石を求めて
拮抗する逆ユートピア(1993.8)
はしかとポリオと国連改革(1994.2)
受苦の無国籍性の前で(1995.1)―いまひとたび常任理事国入りについて
人道主義的な国連のために(2002.3)
国連平和体制が終焉する前に(2003.2)
造反無理―この、理を尽くさぬ戦争について(2003.4)
「平和の償還」とは何か(1991.2)
問われる存在の過渡性(1991.3)〔ほか〕
著者等紹介
最上俊樹[モガミトシキ]
1950年北海道に生まれる。1974年東京大学法学部卒業、同大学院修了。国際基督教大学教授、同大学平和研究所所長。専攻は国際法・国際機構論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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- 和書
- ちくちくとふわふわ