闇なる明治を求めて―前田愛対話集成〈1〉

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  • サイズ B6判/ページ数 379p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622071822
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C1095

内容説明

単行本未収録の対談・座談を精選、その全体像を浮き彫りにする集成、全2巻。第1巻は、司馬遼太郎、山田風太郎の時代小説は明治をどうとらえたか?明治の言文一致体、近代小説はいかに生まれ、何を切り捨てたか?馬琴『八犬伝』再評価に伴い、文学史はいかに書き換えられるべきか?時代と表現、政治と文学の錯綜を解きほぐす「明治カルチュラル・スタディーズ」。井上ひさし、大岡昇平、尾崎秀樹、川村二郎、種村季弘、野口武彦、橋川文三ほかとの対話。全14篇。

目次

1 小説と史実(歴史小説の周辺;山田風太郎と“明治もの”の魅力;一葉についての〈噂〉)
2 近世から近代へ(馬琴、幻想と伝奇の物語;世界と均衡する言語空間―幕末から明治期の日本語;日本文学の「近代」とは何か)
3 言語とメディア(下流民権の高揚と屈折;明治初年代の可能性;政治小説と明治二十年代の文学;近代文学成立期の言語とメディア)
4 文学の「原郷」(闇なる明治を求めて―インタビュー;境界線上の文学―鏡花世界の原郷;永井荷風の世界;日記・歴史・文学―日本人と日記)

著者等紹介

前田愛[マエダアイ]
1931年生まれ(本名よしみ)。東京大学人文科学研究科博士課程修了。元・立教大学文学部日本文学科教授。著書『都市空間のなかの文学』(1982、筑摩書房。芸術選奨文部大臣賞)ほか。1987年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hosakanorihisa

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明治二十年代の自由民権運動というコンテクストから見なおす日本近代史が面白い。ちょっと思ったのだが、安彦良和の「虹色のトロツキー」はかなり前田愛を読み込んでいる気がする。2012/05/30

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