内容説明
1954年3月1日、第五福竜丸、ビキニの米水爆実験により被爆。あれから50年、ビキニ事件はまだ終っていない。核廃絶と平和への思いをこめ、元乗組員が綴る。
目次
1 被爆(俺の中にあるビキニ事件;水爆ブラボーの威力 ほか)
2 帰港、そして混乱の日々(焼津港に帰る;入院 ほか)
3 いのちの岐路で(作られたケロイド;ガン摘出、俺の場合 ほか)
4 事件はまだ終わっていない(引き揚げられたエンジン;仲間たちへの合同慰霊祭 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mikky
10
この本を読んで改めて核の恐ろしさというものを痛感しました。核を持つというのは一国の問題であるように見えながら、その威力を鑑みればこの地球全体に影響を及ぼす可能性があり、人類だけではなく存在する全ての生命をも危険に晒しかねないものです。 日本は唯一の被爆国です。広島や長崎の悲劇は、この先の人類のためにも何十年経とうと風化させてはいけないし、風化させないことが日本人としての使命であり、矜持でもあると思います。今後、日本がどういう舵を取るにせよ、その使命と矜持を忘れてはいけないのではないか。そう思いました。2023/01/29
-
- 和書
- 完訳紫禁城の黄昏 〈下〉