出版社内容情報
イスラム教の開祖マホメットの生涯を、コーランの編年的研究の成果と7世紀アラビアの社会的考察に基づいて、劇的に再構成した傑作。<初版1970年>
内容説明
「アッラーの他に神なく、ムハンマドはアッラーの使徒なり」イスラム教を創始した偉大な予言者ムハンマド。その劇的生涯は、古来幾多の伝説につつまれてきた。そのなかにあって著者ワットは、『コーラン』の編集的研究の成果と、社会学的分析とにもとづいて、ムハンマドとイスラム教の出現にアプローチする。その成果は20世紀イスラム学の記念碑ともいうべき二大作『メッカのムハンマド』と『メディナのムハンマド』に結実した。本書はそのエッセンスであり、ムハンマドの人間像に新しい光をあてる。
目次
第1章 天賦の才ある孤児
第2章 預言者としての召命
第3章 抵抗と拒絶
第4章 メディナへの移住
第5章 メッカに対する挑戦
第6章 メッカの反撃の失敗
第7章 メッカの征服
第8章 アラビア半島の支配者
第9章 結び―総合評価
著者等紹介
ワット,モンゴメリー[ワット,モンゴメリー][Watt,William Montgomery]
1909年スコットランドに生まれる。エディンバラ大学に学び、のち同大学神学部で教鞭を執る。『メッカにおけるムハンマド』(1953)『メディナにおけるムハンマド』(1955)の二著は、彼の名をイスラム学会に不抜のものとした
牧野信也[マキノシンヤ]
1930年千葉県に生まれる。慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。1961年東京外国語大学教授。1993‐2001年杏林大学教授。文学博士。東京外国語大学名誉教授。専攻はアラブ・イスラーム思想史
久保儀明[クボヨシアキ]
1944年山口県に生まれる。1969年東京外国語大学アラビア語学科卒業。翻訳家
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感想・レビュー
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飯田健雄
takeakisky