自伝的回想 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622051312
  • NDC分類 133.5
  • Cコード C1010

出版社内容情報

97才の長い生涯の全域にわたる活動と思索について、ラッセル哲学の生成と展開の秘密を語り、同時代人との興味ぶかい交遊録までを回顧。<初版1970年>

内容説明

本書はラッセルの数多い著書の中でも人間ラッセルの姿をもっともあざやかに浮彫りにする。彼の生涯の興味の焦点であったのは一つに、絶対確実な知識の探求であり、他の一つは人間生活への愛情にみちた関心である。それらは、恩師ホワイトヘッドとの幸運なめぐりあいから、画期的著作「数学原理」となり、また広汎な社会と人間への関心と活動のうちに表現されている。

目次

自叙伝の六章
いかに老いるべきか
第八十回誕生日にあたって
思い出す人々
ジョン・ラッセル卿
ジョン・スチュアート・ミル
精神と物質
「通常の用法」礼讃
知識と知恵
われわれの時代のための哲学
明晰な思考の弁明
芸術としての歴史学
私はいかに書くか
幸福への道
オーウェルの『一九八四年』の徴候
なぜ私は共産主義者でないか
人間の危機
平和への歩み

著者等紹介

ラッセル,バートランド[ラッセル,バートランド][Russell,Bertrand]
1872‐1970。イギリスの哲学者。17世紀以来のイギリスの貴族ラッセル家に生れる。ケンブリッジ大学で数学・哲学を学んだ。1910‐13年にはホワイトヘッドとともに画期的な著作『プリンキピア・マテマティカ』(3巻)を著わし論理学や数学基礎論に貢献した。第一次大戦が勃発するや平和運動に身を投じて母校の講師の職を追われ、1918年には4ヵ月半投獄される。以後社会評論や哲学の著述に専念し、ヴィトゲンシュタインとの相互影響のもとに論理実証主義の形成に対して大きな影響を与えた。1950年哲学者としての3度目のノーベル文学賞受賞。また原水爆禁止運動の指導者のひとりとして97歳の生涯を閉じるまで活動を続けた

中村秀吉[ナカムラヒデキチ]
1922年埼玉県に生れる。1944年東京大学理学部数学科卒業。論理学・分析哲学専攻。元千葉大学人文学部教授。1986年歿
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆで卵

0
ラッセルが考えていたことの範囲は本当に広い2011/01/27

myui

0
私たちの前にいかなる暗黒時代が横たわろうとも「人類史のもっともよき部分が未来にあって、過去にはないことを確信する」と述べている。示唆的な言葉に溢れてる。読んで良かった。2010/08/19

Y Koike

0
前半は過去の偉人に関する交遊履歴などの紹介であり、ラッセル自身が幅広い範囲に興味を持たれていたことが分かる。 後半はラッセル自身の論文として数編書かれている。水爆への懸念として「今日の世界戦争はあらゆるものの自殺だろう」という記述も、当時はより切迫したものとして考えられていたのだろう。 60年ほど前に書かれた本であるものの、今日にも共通している事象が複数あり、興味深い。「読書が総じて盛んでなくなり、地球上での自分の位置をできるだけ早く変えることに、奇妙な情熱を注ぎこむ」というのは全くその通りと思う。2022/05/15

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