出版社内容情報
朝永振一郎著作集 1
鳥獣戯画
1965年ノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎博士は、専門の研究だけでなく、多くの講演や理科教育、平和運動などに広く活躍。また、美しい日本語で随筆も多く書いた。
1980年代に完結した著作集全15冊を新装版で、3回にわけて刊行。第1回は第1巻から第5巻まで。
第1巻は晩年に書かれた表題作ほか軽妙洒脱な随筆を収める。
串田孫一解説。
目次
子どもの情景
わが放浪記
鏡のなかの世界
十年のひとりごと
庭にくる鳥
鳥獣戯画
わが師・わが友
日記抄
対談
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
2
朝永振一郎は、高校時代面白くもなかった物理を、『空はなぜ青いのか』（多分そんな題）という1冊で、物理学の見方を変えさせ、こんな物理もあったんだ！と感嘆させた思い入れのある人。綴られるのは、ノーベル物理学者の片鱗を覗かせる子ども時代の回想や、理工系か生物系かで進路を迷ったほどの生き物に親しむ姿、ドイツ留学の日記や研究よりの話など。面白かったのはエリザベス女王に申し訳ないことをしたと告白している「訪英旅行と女王様」。2009/08/09
ジャズクラ本
0
◎2016/03/31
