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うつ病と躁病―現象学的試論 (新装)

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  • サイズ B6判/ページ数 172p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622051022
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C1047

出版社内容情報


著者は、1881年スイスの医系の家庭に生まれ、幼い日から精神病の患者と近く過ごした長く豊かな臨床経験、つねに若々しい情熱をもち研究を進めてきた。精神医学にとってフッサール現象学の重要性を明示、大きな波紋を呼び起こした意欲的名著。1972年初版


内容説明

本書は『精神分裂病』から3年後に発表され、前著がハイデッガーの理論を基礎においた現存在分析の方法で、分裂病者の世界を分析しているのに対し、フッサールの先験的現象学にさかのぼって現象学的方法で、うつ病と躁病者の世界を把握しようとする試みである。それは「精神医学的“実存形式”の“人間学的構造”の性格づけのみでは不十分であって、その世界の特性を、その構成に基づいて研究すること」であった。1920年代以後のフッサールの現象学が、精神医学に対してもつ意義を明確に示している。

目次

うつ病(うつ病の過去視;うつ病の未来視 ほか)
躁病(代表象と相互主観性に関するフッサールの学説;共同世界の構造のなかで、躁病者において機能を停止した諸契機の現象学的分析―代表象の障害にもとづいて ほか)
躁病とうつ病(躁うつの背反性;フッサールの純粋自我論の、躁‐うつ背反性の本質了解に対して持つ意義)
躁病、うつ病、精神分裂病の経験様式

著者等紹介

ビンスワンガー,L.[ビンスワンガー,L.][Binswanger,Ludwig]
1881年スイス、クロイツリンゲンに生れる。家は代々高名な内科医や精神科医を送り出している名家。コンスタンツのギムナジウムを経て、1904年以後ローザンヌ、ハイデルベルク、チューリヒの各大学で医学を学ぶ。学生時代思想的にはカント、ナートルプ、リッケルト、精神医学に関してはボンヘッファー、E.ブロイラー、ユング、フロイトの影響を受ける。1911‐1956年私立精神病院の院長。フッサールの現象学、ハイデガーの現存在分析論に立脚した人間学を研究。1966年歿

山本巌夫[ヤマモトイワオ]
1927年福島県に生れる。1954年東京大学医学部卒業、精神科医。現在代々木の森診療所勤務

宇野昌人[ウノマサト]
1931年愛媛県に生れる。1956年京都大学医学部卒業。1960年東京大学文学部哲学科卒業。精神科医。現在式場病院勤務

森山公夫[モリヤマキミオ]
1934年東京に生れる。1959年東京大学医学部卒業。精神科医。現在陽和病院院長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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うさうさ

2
発病した7年ほど前に読んだのを忘れてまた借りてしまった。1972年発行のもので文章や用語が難解で、ほとんど理解不能で斜め読み。躁うつ病を期待して読んだけど、タイトル通り、うつ病と躁病それぞれ単独の病気の話だった。残念。2013/05/26

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