みすずライブラリー
青ひげの城にて―文化の再定義への覚書

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 169p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784622050537
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C1398

出版社内容情報

ユダヤ民族迫害に象徴される西欧の病理。オペラ「青ひげ公の城」を比喩としてその本質に迫る。

内容説明

ナチスのユダヤ民族迫害に象徴される、西欧文化の病理と崩壊。異邦人的感性を持つ批評家が、オペラ「青ひげ公の城」を比喩として、その本質を鋭く洞察する。生き残りの文明論。

目次

1 大いなる倦怠
2 地獄の季節
3 脱・文化の時代に
4 明日

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Lieu

0
稀代の文芸評論家による20世紀西欧文化の自画像。読んでいて「アウシュヴィッツの後に詩を書くことは野蛮だ」と言ったアドルノを思い出した。西欧文化のエリート中のエリートである彼らは、ホロコーストが他ならぬ20世紀のドイツで起きたことが、文筆活動の原点なのである。西欧ユダヤ人だから当然なのかもしれないが、おそらく彼らにとっては西欧文化だけが世界文化であり、ホロコースト(と場合によってはスターリンの収容所)が20世紀の暗黒面の全てである。おそらく欧米以外の地域の20世紀の文化の発展やジェノサイドは念頭にない。2022/08/30

Kaname Funakoshi

0
詩的評論。発展と安定の19世紀と、虐殺で始まった20世紀。それはどこに根源があって、明日(つまり今日)も危機があるのでは、というようなことが書いてあるように読んだけど、1回通読しただけだと理解しきれないや2020/07/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/586031
  • ご注意事項

最近チェックした商品