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出版社内容情報
ユダヤ民族迫害に象徴される西欧の病理。オペラ「青ひげ公の城」を比喩としてその本質に迫る。
内容説明
ナチスのユダヤ民族迫害に象徴される、西欧文化の病理と崩壊。異邦人的感性を持つ批評家が、オペラ「青ひげ公の城」を比喩として、その本質を鋭く洞察する。生き残りの文明論。
目次
1 大いなる倦怠
2 地獄の季節
3 脱・文化の時代に
4 明日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Lieu
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稀代の文芸評論家による20世紀西欧文化の自画像。読んでいて「アウシュヴィッツの後に詩を書くことは野蛮だ」と言ったアドルノを思い出した。西欧文化のエリート中のエリートである彼らは、ホロコーストが他ならぬ20世紀のドイツで起きたことが、文筆活動の原点なのである。西欧ユダヤ人だから当然なのかもしれないが、おそらく彼らにとっては西欧文化だけが世界文化であり、ホロコースト(と場合によってはスターリンの収容所)が20世紀の暗黒面の全てである。おそらく欧米以外の地域の20世紀の文化の発展やジェノサイドは念頭にない。2022/08/30
Kaname Funakoshi
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詩的評論。発展と安定の19世紀と、虐殺で始まった20世紀。それはどこに根源があって、明日(つまり今日)も危機があるのでは、というようなことが書いてあるように読んだけど、1回通読しただけだと理解しきれないや2020/07/31
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