出版社内容情報
第二次大戦前のヒトラーとの外交や、戦後の冷戦体制下の国際関係を英国を中心に鮮やかに伝える。
内容説明
世界政治の動向を決める上で、スエズ事件の意義は大きい。そのスエズ事件の責任者であるイーデン前イギリス首相が、三年余の沈黙を破って、世に発表したのが本書である。スエズ事件のほかに、五四年のインドシナ紛争をめぐるいきさつについても、直接責任者から説明を聞くことができる。主要なテーマは、一九三〇年代の教訓とこれの五〇年代への適用ということである。
目次
運命のめぐりあい―1951‐1957(外相;首相;スエズ)
独裁者との出あい―1931‐1938(見習;要職)
著者等紹介
イーデン,ロバート・アンソニー[Eden,Robert Anthony]
イギリスの保守党政治家。1923年下院議員となる。35年から外相、38年ネヴィル・チェンバレン首相の、対イタリア宥和政策に反対して辞職する。その後40~45年、51~55年と、第2次世界大戦と戦後2度にわたり、チャーチル首相の下で外相を務める。インドシナ休戦、パリ協定の締結などの外交を行う。55年チャーチル引退後、首相に就任、55年スエズ出兵事件で辞職する
湯浅義正[ユアサヨシマサ]
1916年東京に生れる。1946年明治学院英文科卒業、朝日新聞社勤務。1994年没。訳書にJ.ガンサー『ソヴェトの内幕』(みすず書房)ゲイツケル他『ヨーロッパの苦悩』(共訳、岩波書店)
南井慶二[ミナイケイジ]
1907年大阪市に生れる。1930年早稲田大学文学部卒業、朝日新聞社勤務。1987年没。訳書にフレデリック・モーア『日米外交秘史』(法政大学出版局)
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