出版社内容情報
アーレント、アドルノを筆頭に、第二次大戦中、英米へ亡命したドイツ語圏の知識人を分析する。
内容説明
第二次世界大戦中、知識人はイギリス、アメリカへと亡命した。ファシズム批判、大衆社会批判をテーマとしたドイツ人を中心に、ノイマン、アーレント、ホルクハイマー、アドルノ等を分析する。20世紀思想史(3)。
目次
第1章 大移動
第2章 イギリスでの哲学的プロローグ
第3章 ファシズム批判
第4章 大衆社会批判
第5章 自我心理学の到来
第6章 結論―大変貌
感想・レビュー
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呼戯人
16
スチュアート・ヒューズによる20世紀思想史三部作の最終巻。ドイツとイタリアでファシズムが勃興し、とりわけ反ファシズムの知識人、またユダヤ系知識人の大量亡命によって、主にアメリカで活躍した知識人たちの社会思想を追う。 ヘッセは第一次大戦の時からスイスに移住していたし、トーマス・マンはアメリカで反ナチスの活動をしていた。それと同様にフランクフルト学派やハンナ・アーレントもアメリカに亡命し、多くの業績を残した。それにオーストリアからイギリスへ移住したヴィットゲンシュタインも扱われる。絢爛豪華な亡命思想史。2018/08/27