狂気と家族 (新装)

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狂気と家族 (新装)

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  • サイズ B6判/ページ数 362p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784622049289
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C1047

出版社内容情報

分裂病患者11家族の面接を詳細に記述しながら、患者の行動を探り、分裂病論の中に位置づける。

目次

序章
1 アボット家
2 ブレアー家
3 チャーチ家
4 ダンチグ家
5 イーデン家
6 フィールド家
7 ゴールド家
8 ヘッド家
9 アーウィン家
10 キング家
11 ローウソン家

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

50
精神分裂病患者の症状の原因を家族因説と考えて、11家族にインタビューした結果をまとめたもの。1964年にアメリカで発行されたので、社会状況は現在とはかなり異なる。インタビュアーは患者の側に立っていて、その家族には冷たい目を向けているように思える。共通項は親が子どもを常に支配していること。幼い頃からのいい子が思春期において自我を持つのがここの親たちには認められないのだ。通常は反抗して親と対立するのだろうが、対象となる患者たちはそれをできず、結果として分裂病を発症しているようだ。2014/04/18

odgr

4
★★★★★ 両親は子供に対して理想像を抱く故に、それに反する行動を子供がとった場合、精神病による異常行動と見做すことで理想を維持する。両親が望まない子供の主張は否定され、また否定の事実すら否定される。子供は抑圧された環境の中で、自身の知覚を疑い、正常な感情や思考を構築する事が出来なくなる。2010/10/30

kizz

4
鶏が先か、たまごが先か?だと思うので、一説として読む。人が狂気を作り出すのは可能。でも狂気があるから団結する場合もある。いろいろ考える本。2008/11/18

3
興味深い内容なんですが、対訳が…専門知識も必要な上に時代も考えると仕方ないのかもしれませんが、訳し方次第でだいぶ読みやすくなり理解できる部分が増える気がします。本当は原文で読めないとダメなんでしょうけど。2017/07/09

おかわ

2
家族の言うことを信じなければ、また病気扱いでしょ?という患者の言葉が衝撃的だった。 まさに研究成果の発表、という感じだった。精神病患者は、家族もおかしくてその影響で頭がおかしくなる、というのがわかり、改めて、狂気と正常の境目がわからなくなった。だってこの本を読む限り、親もなかなかに頭がおかしかったから。2014/10/27

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