出版社内容情報
1978年のある日、「ぼく」はベルリンに向けて愛車アルファ・ロメオを走らせた。ぼくはオクスフォードを出たばかりの歴史家の卵。ナチス時代の抵抗が研究のテーマ だった。ぼくの生活は「壁」の両側にわたっていた。資料の山に埋もれ、証言を聴きに人を訪ね、東欧を旅し、恋をした時期……ところが、その行動を秘密警察(シュタージ)が 観察し、記録に残していたのだ。
暗号名はロミオ。ドイツ統一後に公開されたファイルの中で、ぼくはもうひとりの自 分と対面することになる。彼らはなぜぼくを見張っていたのか? だれがなんのために? 歴史の重い扉をぼくは、ぎいと開ける。
書評情報:
津野海太郎さん/朝日新聞 2002.6.23
池田浩士さん/日本経済新聞 2002.6.23
郷原 宏さん/東京新聞・中日新聞 2002.6.9
小玉節郎さん/「ミステリマガジン」2002.9月号
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Timothy Garton Ash(T・G・アッシュ)
1955年英国生まれ。オクスフォード大学で近現代史、特にヒットラー政権に対するレジスタンスについて学ぶ。冷戦下の両ドイツに滞在し、ベルリン自由大学、フンボルト大学で研究。1990年よりオクスフォード大学セント・アントニー・カレッジで教鞭をとるほか、現在はスタンフォード大学フーバー研究所上級研究員も務める。著書 The Polish Revolution(1983), The Uses of Adversity(1989)、 We the People(1990),In Europe's Name(1993、 みすず書房より邦訳刊行予定), History of the Present(1999)。 中欧・東欧情勢などに関してしばしば新聞・雑誌に執筆。
今枝麻子(いまえだ・あさこ)
1966年兵庫県生まれ。東京大学文学部英語英米文学科卒業。
内容説明
一九七八年のある日、「ぼく」はベルリンに向かって愛車アルファ・ロメオを走らせた。ぼくはオクスフォードを出た歴史家の卵。ナチス政権への抵抗が研究テーマだった。ぼくの研究生活は壁の東西にまたがっていた。資料に埋もれ、人に会い、東欧を旅し、恋をした時代―その日々を、秘密警察がつぶさに記録していたのだった。暗号名は「ロミオ」。もうひとりの自分と対面させられたぼくは、ファイルを手がかりにドイツの過去と向き合う。感動のパーソナル・ヒストリー。
著者等紹介
アッシュ,T.ガートン[アッシュ,T.ガートン][Ash,Timothy Garton]
1955年英国生まれ。オクスフォード大学で近現代史、特にヒットラー政権に対するレジスタンスについて学ぶ。冷戦下の両ドイツに滞在し、ベルリン自由大学、フンボルト大学で研究。1990年よりオクスフォード大学セント・アントニー・カレッジで教鞭をとるほか、現在はスタンフォード大学フーバー研究所上級研究員も務める。中欧・東欧情勢などに関してしばしば新聞・雑誌に執筆
今枝麻子[イマエダアサコ]
1966年兵庫県生まれ。東京大学文学部英語英米文学科卒業
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
Nobuko Hashimoto
犬養三千代
nori1104
Masako3