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ダンテ『神曲』講義

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  • サイズ A5判/ページ数 568,/高さ 24cm
  • 商品コード 9784622047483
  • NDC分類 971
  • Cコード C1098

出版社内容情報

少年時代、矢内原忠雄のダンテ講義の席に連なり、哲学の仕事のかたわら、数十年にわたって『神曲』を読み続けてきた著者による〈詩人哲学者〉ダンテ講義録。

欧米は言うまでもなく、日本でも明治時代に翻訳紹介されて以来、鴎外や漱石も関わりをもった『神曲』。第二次大戦後にはこの古典への回帰があった。戦争の地獄を体験し、あるいは戦争の禍いを少なくとも情報として知悉した人びとは、ダンテの描いた地獄に惹かれ、煉獄、天国への道をたずねた。「星なき空」の下に広がる地獄の世界、それは、現代のわれわれが住む世界と実は同一平面上にありはしないか? そこから抜け出て光の世界へ至る道はあるのか?

地獄と煉獄、そして天国を、現世の現実の行為と関係させて活写し、それら異世界の実在性を指し示す『神曲』は、単なるおとぎ話ではなく、現代の知性が現代を超克しようとするために求める書物なのである。

限定800部


今道友信(いまみち・とものぶ)
1922年東京に生まれる。東京大学文学部哲学科卒業。パリ大学、ヴュルツブルク大学講師を経て、東京大学名誉教授。現在 英知大学教授。哲学美学比較研究国際センター所長、国際形而上学会会長、国際美学学会終身委員、エコエティカ国際会議議長。1996年より1999年まで哲学国際研究所(IIP、パリ)所長。著書『同一性の自己塑性』(東京大学出版会、1971)、『美の位相と芸術』(東京大学出版会、1971)、『エコエティカ』(講談社学術文庫、1990)、『知の光を求めて』(中央公論新社、2000)、『愛について』(中公文庫、2001)。編著に『講座・美学』全5巻(東京大学出版会、1984-85)などがある。

内容説明

戦争の禍いを体験した20世紀を経た今、ダンテの描いた地獄の世界と天国へ至る旅路は、不思議な実在性をもってわれわれに迫る。知性が現代を超克する力を与える古典、『神曲』を碩学が読む。

目次

序とホメーロス
ホメーロスとウェルギリウス―神謡と創られた神話
ダンテへの道としてのキリスト教
ダンテ『神曲』地獄篇
ダンテ『神曲』煉獄篇
ダンテ『神曲』天国篇

著者等紹介

今道友信[イマミチトモノブ]
1922年東京に生まれる。東京大学文学部哲学科卒業。パリ大学、ヴュルツブルク大学講師、東京大学教授を経て、東京大学名誉教授。現在英知大学教授。哲学美学比較研究国際センター所長、国際形而上学会会長、国際美学学会終身委員、エコエティカ国際会議議長。1996年より1999年まで哲学国際研究所(IIP、パリ)所長
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